『明日からネットで始める現象学』書評が「こころと文化」に掲載されました
渡辺恒夫著『明日からネットで始める現象学――夢分析からコミュ障当事者研究まで』書評が「こころと文化」(多文化間精神医学会、2021年9月号)に掲載されました。
評者は大塚公一郎氏(自治医科大学教授)です。
評者は大塚公一郎氏(自治医科大学教授)です。
著者は、知る人ぞ知る、わが国における、あるいは、世界的といってもよい、夢の現象学的研究の第一人者である。
‥‥本書の意義のひとつは、現象学、とくに、フッサールの現象学が、いまなお、いや、いまだからこそ、現代のわれわれが直面するこころの病いを含む諸問題、たとえば、心理学、精神医学、医療福祉領域、人文科学、社会科学領域における諸問題に取り組む際にどれだけ貴重で有用な手がかりを提供するかを、「高校生でもわかるどころか、高校生でも研究できるやりかた」で鮮やかに示したところにある。
‥‥幅広い読者にお薦めしたい好著である。