『発達障害の就労とキャリア発達』、2023年度日本コミュニティ心理学会出版賞受賞 - 2024.03.25
つらさを乗り越えて生きる
伝記・文学作品から人生を読む
著者 | 山岸 明子 著 |
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ジャンル | 心理学・認知科学・臨床 > 発達・教育 |
出版年月日 | 2017/06/10 |
ISBN | 9784788515277 |
判型・ページ数 | 4-6・208ページ |
定価 | 2,420円(本体2,200円+税) |
在庫 | 在庫あり |
まえがき
1章 子どもにとって「想像上の仲間」がもつ意味は何か
─六つの文学作品をめぐって
・ はじめに
・ 移行対象の機能と意義
・ 想像上の仲間
・ 物語や小説に登場する「想像上の仲間」
(1)『アンネの日記』のキティ、『赤毛のアン』の二人の女の子、
『悪童日記』のクラウス
(2)『いけちゃんとぼく』のいけちゃん
(3)『思い出のマーニー』のマーニー
(4)『海辺のカフカ』のカラスと呼ばれる少年
・ 六つのケースの比較
・ おわりに
2章 罪悪感は何に対してもたれ、償うために何がなされるのか
─イアン・マキューアン『贖罪』と中島京子『小さいおうち』
・ はじめに
・ 望ましくない行動をした後の行動
・ 望ましくない行動をした時にもたれる罪悪感
・ 『贖罪』
・ 『小さいおうち』
・ 二つの小説における罪悪感とその後の行動
・ おわりに
3章 人は何を行動の基準にし、何に救いを求めるのか
─遠藤周作の信仰をめぐる六つの小説の変遷
・ はじめに
・ 『黄色い人』─「なぜ悪いことをしないのか」
「悪いこととは何か」の問い
・ 『黄色い人』『海と毒薬』─正しいとされていることへの疑問と
「正しさはあるのか」の問い
・ 『沈黙』─西欧とは異なった道徳観
・ 『死海のほとり』『イエスの生涯』─弱き人の信仰
・ 『侍』─同伴者としてのイエス
・ おわりに
4章 幼少期に母親との関係が悪かった娘は、その後どうなるのか
─マリア・カラスと佐野洋子の場合
・ はじめに
・ マリア・カラスの場合
・ 佐野洋子の場合
・ マリア・カラスと佐野洋子の共通点と相違点
・ おわりに
5章 なぜ高村智恵子は精神的に破綻したのか
─立ち直った二事例と比較して
・ はじめに
・ 智恵子の生涯
・ 智恵子の精神的破綻をもたらした要因
・ ナッシュと加賀谷に回復をもたらした要因
・ 智恵子・ナッシュ・加賀谷の比較
・ おわりに
あとがき
装幀=新曜社デザイン室