空間紛争としての持続的スポーツツーリズム

持続的開発が語らない地域の生活誌

著者 村田 周祐
ジャンル 環境・震災・都市・地域社会
出版年月日 2017/02/28
ISBN 9784788515147
判型・ページ数 4-6・240ページ
定価 3,960円(本体3,600円+税)
在庫 在庫あり
環境と地域生活を保全する持続的開発が引きおこす問題とは何か。お遍路,ウォーキング,トライアスロン,サーフィンなどのスポーツツーリズムの現場に現れた,ツーリズムを在地化させる営みを描き,コモンズ論や地域振興論の見直しを迫る。
空間紛争としての持続的スポーツツーリズム――目次

はじめに

序章 フィールドから問う社会学
  1 問題としての持続的スポーツツーリズム
  2 主要概念と見取り図
  3 フィールドワークとモノグラフ
  4 本書の構成

第1章 空間紛争を捉える研究視角
  1 スポーツツーリズム研究の再構成
  2 観光のまなざし論からみた持続的スポーツツーリズム

第2章  持続的スポーツツーリズムを支える人々とその論理
    ――四国の山村とウォーキングイベント
  1 住民参加か動員か
  2 現代の四国遍路
  3 松尾の人々とウォーキングイベント
  4 松尾のことは松尾で――遠くの家族より近い他人
  5 「地域生活の時空間」に位置づけ直される「観光の時空間」

第3章  生活課題と縫合される持続的スポーツツーリズム
    ――手賀沼の暮らしとトライアスロン大会
  1 所与された波及効果
  2 よみがえれ手賀沼――大会までの経緯
  3 手賀沼漁協からみた手賀沼トライアスロン大会
  4 農家にとっての手賀沼と手賀沼漁協
  5 イメージを刷新するためのトライアスロン大会

第4章  持続的スポーツツーリズムと地域生活の対立と共在
    ――漁民とサーファーの生活基準の関係
  1 理念的には不完全であろうとも現実的な合意のありようへ
  2 漁民にとっての海、サーファーにとっての海
  3 おらがテイチ――口利きという生活技法
  4 生活基準の関係――共に生活を成り立たせる

第5章  「開発」の正当化と持続的スポーツツーリズム
     ――スクーバダイビング構想に対する漁民の対応
  1 エコツーリズムの理念と現実
  2 奥泊の人々からみるスクーバダイビング
  3 奥泊とダイビング構想
  4 奥泊の人々にとっての地先の海
  5 両義的存在としての持続的スポーツツーリズム

終章 持続的スポーツツーリズムと人々の創造的営為
  1 内包される空間定義の二重化
  2 持続的スポーツツーリズムと棲み分ける人々
  3 持続的スポーツツーリズムを在地化する人々


あとがき
参考文献
索引
装幀*難波園子

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