日本人は論理的に考えることが本当に苦手なのか

著者 山 祐嗣
ジャンル 心理学・認知科学・臨床 > 教養・読みもの
出版年月日 2015/11/16
ISBN 9784788514522
判型・ページ数 4-6・192ページ
定価 2,200円(本体2,000円+税)
在庫 在庫あり
ディベート下手で情緒的,言語も非論理的といわれる日本人。ではなぜ,日本は明治以降急速な発展を遂げたのか? 「論理的に考える」とは,どういうことなのか? いまだに流通している日本人論の誤謬を比較文化から明らかにした,目から鱗の一冊!
日本人は論理的に考えることが本当に苦手なのか――目次

はじめに
謝  辞

1章 世紀の亡霊
1 - 1 日本人は劣等民族?
1 - 2 本書の概観

2章 人間は論理的なのか
2 - 1 人間は論理的であると考える理論
2 - 2 人間が非論理的であるとする証拠
2 - 3 内容による影響と進化心理学的理論
2 - 4 2種類のシステム
2 - 5 人間は論理的なのか

3章 「論理的」とはどういう意味か?
3 - 1 論理学は「論理的」を保証するか?
3 - 2 論理学は「合理性」を保証するか?
3 - 3 論理学は「直観的正しさ」を保証するか?
3 - 4 この章の結論─ 論理的とはどういう意味か

4章 東洋人の弁証法
4 - 1 西洋的な教育を受けていない人々の思考についての研究
4 - 2 西洋人の規則基盤的思考と東洋人の弁証法的思考
4 - 3 東洋人は、本当に弁証法的なのか

5章 もし東洋人の弁証法的思考傾向が高いとすれば
5 - 1 西洋人の分析的認知と東洋人の全体的認知
5 - 2 論理的思考と知能指数
5 - 3 柔軟な思考としての弁証法

6章 思考の文化差をどのように説明するか
6 - 1 認知や思考の民族差は遺伝子による差異か?
6 - 2 西洋の個人主義文化と東洋の集団主義文化
6 - 3 文化的伝統としての素朴弁証法と陰陽思想
6 - 4 言語とコミュニケーション

7章 文化的適応の理論に向けて
7 - 1 文化のビッグ・バン
7 - 2 地勢的・気候的・生態的要因による文化多様性の説明
7 - 3 比較文化の心理学における社会生態学的アプローチ

8章 終わりに
8 - 1 文化差の過大視
8 - 2 日本人論として

引用文献
索  引

  装幀=末吉亮(図工ファイブ)

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