本の底力

ネット・ウェブ時代に本を読む

著者 高橋 文夫
ジャンル 文学・エッセイ > 本の世界
出版年月日 2014/10/20
ISBN 9784788514133
判型・ページ数 4-6・192ページ
定価 1,760円(本体1,600円+税)
在庫 在庫あり
紙の本が売れない,これからはネット・ウェブ時代,といわれる。しかし,そのような時代だからこそ,文化としての,重さを持つ本の力が発揮される,と新時代の読書法を熱く語る。スマホが手放せないあなたも,本好きのあなたも,必読の書。

◆書評
2014年11月、書標
2014年11月9日、日本経済新聞
2014年12月15日、読売新聞
本の底力――目次

プロローグ

第一章 ネット・ウェブ真っ盛り
一 デジタル点景
  世界文化遺産・富士山のストリートビュー公開 全国の「ウェザーリポーター」、天気予報の精度向上に活躍頼みの綱の安否情報データベース「パーソンファインダー」 緊急節電対策―「ヤシマ作戦」
二 スマホ席巻

第二章 ネット・ウェブ いくつかの気がかり
一 高まるデジタル依存度
  世界に広がるLINE利用者 「ネット依存症」中高生、五〇万人を超える 「ADT(注意欠陥特質)症候群」―日頃イライラしていませんか? 「痛キャラ」「トップレス」「ソーシャルデトックス」……
コラム 「母と息子のiPhone利用契約書」
二 変質する読書
  本を「浅く」読む 「マクドナルド化」が「グーグル化」先導 モノいう「ムーアの法則」
三 情報の「パーソナル化」、じわり浸透
  グーグル、「パーソナル化」検索の導入方針打ち出す 「セレンディピティ(偶然との出会い)」の喪失 「百人百色」―一〇〇通りのグーグル検索に一〇〇通りの検索結果 切り込む新検索エンジン「ダック・ダック・ゴー」 広がる「パーソナル化」―ヤフーなど一斉追随新興勢力「グノシー」の挑戦「グーグル・アマゾン両社、二〇一四年に統合、新会社「グーグルゾン」に」(?)

第三章 iPad文明・活字文化
一 iPadに「文明」、本に「文化」の物差しを当てる
  デジタル文明の申し子iPhone、iPad「パブリケーション」としての本、編集長の「主観編集」によってつくられる雑誌 雑誌ダウンロード
コラム 「文明」と「文化」
二 欧州で「文明」「文化」を考える
  ローテンブルク―独バイエルン州の城塞都市 米国諸都市と欧州ロンドン、パリ、ローマ
三 「文明」と「文化」を見較べる
  遅読の文化 「読書少年」の大人ほど、「社会性」や「意欲」が高く「未来志向」 「大学生一〇人のうち四人は読書時間ゼロ」
四 「メディアの法則」
  「メディア法則」の四つの局面―「強化・衰退・回復・反転」
コラム マクルーハン「メディアの法則」

第四章 電子書籍、本・雑誌の行方
一 進む電子化
  アマゾン「キンドル」日本版投入 DVD付き『大辞泉』第二版、「三浦綾子電子全集」電子雑誌「つんどく!」、「モーニング」 電子自己出版(セルフパブリッシング)
二 生き残る活字メディア
  ボロボロの「週刊少年ジャンプ」回し読み、むさぼり読まれた新聞 読書家・愛書家の言
  い分本と電子書籍の違い デジタルメディア・活字メディア

第五章 本の底力
一 進展するデジタル文明
  情報のビッグバンはむしろこれから ビッグデータ
二 浮上する本の三つの特質
三 本には形があり、重みがあり、内容を含めて一定の秩序のもとに自己完結
  問われるデータ・情報の中身 甦る「古典」 「増淵式読解法」
四 「脳」をつくる読書、本を読み取る「皮膚」
  読書が脳をつくる 皮膚が本を読み取る 読書と「脳」「皮膚」
五 本に「没頭」し、本と一体になる
  没入の効能 乱読の効用

第六章 読書の周辺
  書店めぐり 一期一会―人と会うことのすすめ 「文化からの逃走」への戒め
エピローグ
おもな参考文献
索引
装幀―虎尾隆

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