認知的個性

違いが活きる学びと支援

才能教育と個性化教育,特別支援教育を別々の実践と捉えずに,個人のもつ多様な「認知的個性」へのはたらきかけとして捉え直す。いままで個別に処遇されてきたことがらが見事につながり,それぞれの研究と教育的実践の関連がはっきりと見えてくる!
◆目次
まえがき ― 概念の捉え直しが教育実践を変える

 1 才能教育で活きる認知的個性
1‐1 認知発達と認知的個性 多様な発達の道筋をたどる
1‐2 才能と才能教育 才能の概念を拡げる
1‐3 才能の認定と評価 認知的個性を見つける手段・方法
1‐4 才能児の特性 才能児の多様な特性に応じた個性化教育をめざす
1‐5 多重知能(MI)の理論 知能を多様なものと考える
1‐6 知能の三部理論 IQを超えて
1‐7 創造性 創造性の凸凹を個性として捉える
1‐8 教科の優れた能力/高学力 教科の学力をどう把握し育てるのか
1‐9 美術・音楽の優れた能力 美術・音楽の能力を知能と捉えて伸長する
1‐10 思考スタイル 知能を活かすもの
1‐11 2E教育 発達障害の子どもの才能
1‐12 早修と拡充 才能教育の2つの形態・方法
1‐13 飛び級・飛び入学 「飛ぶ」ことと認知的個性
1‐14 科目ごとの早修大学の単位早期修得プログラム
1‐15 全校拡充モデル(SEM) すべての子どもの認知的個性を活かす学習
1‐16 MI実践多重知能を学習に活かす
1‐17 学校での集団編制認知的個性の多様性を活かす集団編制のあり方
1‐18 学習集団内の相互作用・相互作用の形式に注目する
1‐19 学習集団内の相互作用・子どもの能力差と社会的関係に注目する

 2 個性化教育で活きる認知的個性
2‐1 個別指導システムづくり  子ども一人ひとりに焦点を合わせる
2‐2 ATI(適性処遇交互作用) 何が良い教え方かは、学習者によって異なる
2‐3 パーソナライズド・ラーニング(PL)多様な優秀さを認め結果の平等を図る
2‐4 批判的教育学 認知的個性のポリティクスへ
2‐5 SBCDと個性化教育 個に応じることと、応じようとする個を捉えること
2‐6 多文化共生の学校づくり 外国人児童の個性が生きる学校行事の創造
2‐7 一人ひとりへの指導支援 学級で「気になる子ども」を活かす指導
2‐8 ポートフォリオ評価 本物の評価
2‐9 カリキュラムづくり 教える側の論理から認知的個性を活かす視点へ
2‐10 時間割編成 子ども・学校の実態に応じた日課表の工夫
2‐11 はげみ学習 一人学びで見えてくる個性を捉える
2‐12 2教科同時進行単元内自由進度学習 無理なく個性に応じる
2‐13 自由研究学習 新たな子どもの姿を発見する
2‐14 オープンスペース 学ぶ姿は子どもの数だけ存在する
2‐15 学習環境づくり ランニング・スペースからラーニング・スペースへ

 3 発達障害児/者の支援で活きる認知的個性
3‐1 発達障害と認知的個性 才能の峰と谷
3‐2 広汎性発達障害(PDD) その認知的個性と支援プログラム
3‐3 注意欠陥/多動性障害(ADHD) 気まぐれな才能を活かすために
3‐4 学習障害(LD)学習の基礎的技能に必要な認知能力
3‐5 新版K式発達検査 幼児期の支援に活かす
3‐6 WISC、田中ビネー知能検査 検査結果と行動観察に表れる認知的個性
3‐7 K-ABC、DN-CAS 認知処理様式の検査と応用
3‐8 視知覚機能検査 いかにみえているかのアセスメント
3‐9 検査結果の本人への伝達 子どもが主体的に検査にかかわれるよう支える
3‐10 認知特性に応じた2E教育の教育方法長所活用型指導と才能伸長
3‐11 高次脳機能 認知機能に応じた学習支援
3‐12 感情コントロール 発達障害児/者の感情理解の特性と支援
3‐13 プレイセラピー 認知的個性を探る、活かすかかわり方
3‐14 ペアレント・トレーニング 親子の悪循環からの脱出
3‐15 ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)
行動から認知、情動まで、対人関係のスキルを学ぶ
3‐16 構造化による指導法 TEACCHプログラムによる支援
3‐17 特別支援教育 認知的個性を捉えて伸ばす

あとがき ― 才能教育と個性化教育、特別支援教育の密接な関係について
事項索引
人名索引

装幀=加藤光太郎

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