関 肇
新聞小説の時代
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A5判368頁 定価:本体3600円+税 発売日 07.12.14 ISBN 978-4-7885-1079-1 |
◆ベストセラー小説が生んだ「国民」◆ いまから百年あまり前の日清・日露の戦間期、尾崎紅葉の『金色夜叉』と徳冨蘆花の『不如帰』が当時のニューメディアである新聞に連載され、多くの国民を感動させました。本書は、メロドラマと称されるベストセラー新聞小説を取り上げて、テクストがどのように生産され、どのようなメディアに載せられて、どのような読者に読まれたかをたどります。従来の文学史においては卑俗としてほとんど無視されてきたこれらの作品を、「文学の生産と享受」というメディア論的・読者論的に視点からトータルに論じることで、純文学中心の閉じられた文学研究を広く文化研究に開放し、新たな視野を開く意欲作です。 ◆書評 | |
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