森田京子 著
子どもたちのアイデンティティー・ポリティックス
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A5判344頁 定価:本体3300円+税 発売日 07.07.30 ISBN 978-4-7885-1063-0 |
◆教師にも見えにくい、子どもたちの学級内やりとり◆ 外国籍児童の就学が急増して、各地で教育問題となっています。この本は、ある小学校に転校してきた三人のブラジル人生徒と教師や他生徒が織りなす、ダイナミックな人間模様の記録です。不自由な言葉、いじめ、差別、無視……次々と問題が起こります。しかし彼らはマイノリティーのままではありません。学級でサバイバルしてゆこうとする能動的な行動者でもあるのです。また、閉鎖的・画一的だと捉えられがちな日本の小学校のシステムが、実は大きな教育力も持っていたのでした。子供と毎日接している教師でさえ気づかない、子どもたちの学校での経験と成長の姿が、著者の筆致によって躍動感をもって伝わってくる本です。著者はペンシルベニア大学大学院卒、教育人類学博士。
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