エイジングフレンドリー・コミュニティ

超高齢社会における人生最終章の暮らし方

著者 鈴木 七美
ジャンル 福祉・看護・医療
出版年月日 2019/09/02
ISBN 9784788516458
判型・ページ数 4-6・256ページ
定価 3,080円(本体2,800円+税)
在庫 在庫あり
人生の最終段階、支援が必要になったとき、誰とどこで暮らすのか。問題は「自宅か施設か」ではなく、どこにあっても生活をいかに楽しむか、だ。福祉先進国デンマークをはじめ、世界各国で調査を重ねてきた著者が、高齢者の人生の物語を克明に描く。
エイジングフレンドリー・コミュニティ ―― 目 次

はしがき
序章 終の住み処の探求からエイジングフレンドリー・コミュニティへ
  1 超高齢社会への憂慮 
  2 エイジングフレンドリー・コミュニティへの注目 
  3 エイジング・イン・プレイスをめぐる議論 
  4 変動のなかのウェルビーイングへ 
  5 本書の構成 

第1部 終の住み処をつくる
1章 多世代共生コミュニティという夢の行方 
  はじめに 
  1 ドイツの高齢者ケア 
  2 ドイツのインテンショナル・コミュニティ――多様な人々が住まう試み 
  3 多世代共生をめざす集合住居 
  4 個性的なデイケア――どこにいても町につながる高齢者たち 
  おわりに 
2章 文化を語り味わう共有地 
  はじめに――多文化フレンドリービジティングとの出会い 
  1 異国で終の住み処を考える――文化という話題 
  2 多文化社会カナダのエスニック高齢者住居 
  3 多文化協働と終の住み処 
  おわりに――新しい故郷:思い出と未来への想いを語る共有地 

第2部 エイジング・イン・プレイスの実践 
3章 広がる共有の場――高齢者コミュニティの重層化 
  はじめに――エイジング・イン・プレイスとコミュニティへの注目 
  1 米国におけるCCRC――相互扶助の歴史と現在 
  2 信教に基づく非暴力・平和主義から福祉へ 
  3 広がる――外部施設・多世代の交流 
  おわりに――いくつものコミュニティから構成されるコミュニティへ 
4章 認知症高齢者のエイジング・イン・プレイスに向けた協働 
  はじめに 
  1 メモリーブリッジの活動――「長いお別れ」への挑戦 
  2 CCRCを拠点としたメモリーケアの実践 
  おわりに 
5章 世界の不思議の探求――自然の時間に抱かれて暮らす術 
  はじめに――ナラティヴとエイジング・イン・プレイス 
  1 多世代コミュニティに関するナラティヴ 
  2 スイスにおけるライフスタイルと高齢期の生活 
  3 高齢者のエイジング・イン・プレイスとナラティヴ 
  4 新たなるアイデンティティと居場所 
  おわりに 

第3部 紡がれるナラティヴ 
6章 高齢者と紡ぐナラティヴ――制度に守られる日常語り 
  はじめに 
  1 東日本大震災の経験 
  2 在宅高齢者のエイジング・イン・プレイスに関する語り合いの展開 
  3 自分自身のケア――休むこと、考えること、そして生涯教育 
  おわりに 
7章 いくつもの居場所を駆使する 
  はじめに 
  1 高齢者の地域生活への注目 
  2 自宅を拠点として暮らしを構想する 
  3 高齢者対象住居・施設への移動 
  4 移動の選択――施設から家へ 
  おわりに 
8章 生涯教育――もう一つの時間
  はじめに 
  1 高齢者の自立/自律と選択 
  2 フォルケホイスコーレ――常設のオルタナティヴスクール 
  3 スウェーデンの認知症ケアにかかわるフォルクフーグスコーラ 
  おわりに――生涯教育:もう一つの時間が中心となる生活 
終章 生を養う協働の舞台エイジングフレンドリー・コミュニティ 
 注 
 あとがき 
 謝辞
 引用文献 
 索引 
装幀=新曜社デザイン室 

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