記憶・歴史・忘却 上巻

著者 P. リクール
久米 博
ジャンル 哲学・思想
出版年月日 2004/08/20
ISBN 9784788509115
判型・ページ数 A5・462ページ
定価 5,830円(本体5,300円+税)
在庫 品切れ・重版未定
アウシュヴィッツの後で歴史は可能か? 前著『時間と物語』の思索をさらに深めて,記憶と忘却の弁証法のなかで,記憶と歴史,個人的記憶と集合的記憶,赦しと和解などの問題を取り上げ,現代における歴史叙述の可能性にまで及ぶ,壮大な「記憶の政治学」の試み。京都賞受賞の著者畢生の大著。上巻では,歴史家たちとの内的対話をつうじて,記憶と想起,歴史認識の問題を突きつめ,下巻では,ニュルンベルク裁判をめぐる論争,記憶の条件としての忘却などを論じ,さらに「赦しえないものをいかに赦すか」という「困難な赦し」の問題にいたる。

◆書評
2004年12月26日、日本経済新聞、小林康夫氏評
2005年8月、論座8月号、宮下志朗氏評
2005年8月21日、読売新聞、神崎繁氏評
◆目次
はしがき
第一部 記憶と想起について
全体のみちしるべ
第一章  記憶力と想像力
ギリシアの遺産/記憶力の現象学的素描/回想とイマージュ
第二章  訓練される記憶力-慣用と濫用
人為的記憶力の濫用/自然的記憶力の濫用
第三章  個人的記憶、集合的記憶
内的視線の伝統/外的視線/回想の帰属する三つの主体

第二部 歴史・認識論
プレリュード 歴史-薬か毒薬か
第一章  史料的局面-記録文書化された記憶
住まわれる空間/歴史的時間/証言/記録文書/史料的立証
第二章  説明/理解
心性史の昇格/何人かの厳密さの師/尺度の変更/心性観念から表象観念へ/表象の弁証法
第三章  歴史家の表象
表象と物語行為/表象とレトリック/歴史家の表象とイマージュの魅力/代理表出
訳者あとがき
索引

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