『出版、わが天職』

昨年、雑誌『本とコンピュータ』で氏へのインタヴューが掲載されて以来、ぜひ読みたいと思っていた本です。それを自社から出版できるとは、とにかく嬉しいのひとこと。書籍売上が低迷するなか、未来の出版のヴィジョンを描いた本書は、現代アメリカ文学やメディア論に興味のある方、あるいはインターネットで商売をしようとしている人にもお勧めしたいです。出版関係の方には以下の文章をおくります。 「・・・・・・20年前、自分の子どもらとその友人たちが成年に達したとき、私は出版業だけは避けろと忠告したものだ。当時私は、出版業は絶滅とは言わないまでも老衰の極にあると考えていた。今日では、私は本を尊重する若い人たちに反対の忠告をしたいと思っている。彼らを待ちうけている変換は、創造的な1章を約束する文化の多様な割拠を予兆している・・・・・・」(N)

(2001.12.14.)


『病気はなぜ、あるのか』

私は極度の近視で、小学生の頃からメガネをかけている。父親は近視、母親は遠視だった。学校の視力検査で、みんなの前で検査するのがイヤでイヤでたまらず、検査表を直前に暗記してごまかしていたが、先生がどこを指しているか見えなくなってからそれもやめました。
 近視は、遺伝子的−環境的な複雑な相互関係でおこるのですが、遺伝子的機構の解明は、より適切な環境的治療の可能性をひらくことを、本書は伝えてくれます。著者たちは言います。「遺伝子をおそれるな」と。(N)(N)

(2001.6.14.)


『万葉集の発明』

新聞の広告で本書を知ったという女性からの電話。「大正生まれの私は、戦争中に語られていた万葉のこころというものを知りたくて、ここ二十年勉強してきましたが、どうも分からない。分からないというとカルチャーセンターの若い先生は怒るので、質問もできません。この本が私の長年の疑問にこたえてくれるものだといいのですが」。
 国民国家との関係から「古典」を考察した本書は、おそらくそうした問いにもこたえてくれると思います(N)

(2001.2.28.)


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