書評ファイルから

小社発行の出版物のうち、各誌書評でお取り上げいただいたものを集めてみました。

書籍をお選びになる際の参考に御覧下さいませ。

また、おとりあげ下さいました評者の先生方、紙誌御担当者さまに深くお礼申しあげます。

2007年1月


『アナログ・ブレイン』

脳の本質、「視覚」の観点から考察
「・・・・・・モーガン教授は、このような問題の重要性は認めつつも、脳にかかわる基本的な事実に 戻って考えることを主張する。すなわち、脳は人類が作りだしたデジタル・コンピュータとは異なる、 アナログ・コンピュータであるという事実である。神経細胞が活動し、お互いに影響を与え合い、計算 が行われていく。そのプロセスの詳細を、専門の視覚を中心に議論する部分は本書の「背骨」であり、読んで示唆を受ける点が多い・・・・・・」 2007年1月28日付日本経済新聞 茂木健一郎氏 評

発売以来、売れゆき好調な本書ですが、この書評でおそらく重版することができると思います。
掲載紙、書評者の茂木健一郎先生には、厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。

2006年12月


『ワードマップ イスラーム』

日常生活に組み込まれたイスラームのありようを若手研究者たちが解説
12月24日朝日新聞にて、酒井啓子先生に、今年の3冊のうちの一冊としておとりあげいただきました。


2006年11月


『思考のトポス』

中山元先生インタビュー@東京新聞2006年11月4日土曜日夕刊に取り上げられた記事が下記、中日・東京新聞のサイトでアップされています。
◆東京新聞 土曜訪問 記事 中山 元さん「読者との揺るぎない『共感』を求めて」

2006年10月


I.ボーデン 著『スケートボーディング、空間、都市』

独特の身体技法で「読む」建築
「・・・・・・建築や都市の歴史は、単なる建造物の歴史ではありえない。そこに内在する人々の身体的経験に よってたえず再解釈される意味空間、それが都市であり建築である。こうした視点に立って、著者は既存の正しい使用法を逸脱していくボーダーたちによる都市の作られ方を、その歴史とともに丁寧に記述していく。その意味で本書は紛うことなき建築の書なのである・・・・・・」
(朝日新聞2006年10月15日、北田暁大氏・評)


2006年7月


ジョン・ハリソン 著『共感覚』

音に色がつく 不思議で豊かな五感
「十九世紀を代表するアメリカ女性詩人エミリ・ディキンスンに「わたしが死んだとき蠅の羽音が聞こえた。なる一行で 始まる誌がある。やがてその響きは奇妙にもこう形容される――「青く、ふたしかでよろめくような羽音」。
そう、ここでは音に色がついている。だが、これが必ずしも言葉の錬金術ではなく、先天的に一つの刺激から複数 の感覚が生じる能力を持ち合わせ、視覚や聴覚、嗅覚などの五感が入り乱れる「共感覚」(synaesthesia)を生きてきた人々の 証言だとしたら?・・・・・・心理学者ハリソンが行動科学や統計学、解剖学、生理学、分子生化学の理論を援用しつつ二〇〇一年に上梓した 本書は、共感覚の保持者の豊かで恵まれた創造力を評価し、これは環境や訓練によっても習得できるのではないかと真剣に模索する 点で、抜群におもしろい入門書である・・・・・・」
(朝日新聞2006年7月9日、巽 孝之氏・評)


牟田和恵 著『ジェンダー家族を超えて』

さまざまな関係性を見つめていくこと
「・・・・・・ジェンダー家族がはらむ抑圧の構造を指摘し、ジェンダー秩序にとらわれない、より多様な家族のあり方を提唱する。
本書ではコレクティブ・ハウジング(血縁によらない共生の試み)やゲイ・ファミリーなどが紹介されている。さまざまな関係性を 認めていくことが、寛容で創造的な社会につながることを予感させてくれる一冊」
(讀賣新聞2006年7月9日、松永美穂氏・評)


2006年1月


志賀 勝 著『月的生活』

満ち欠け 人生のよう
「「月の満ち欠けは、成長と衰退、消滅と復活を繰り返して、まるで人生のようなんです」と語る。
月の運行は、つい半世紀ほど前まで、庶民の実生活と結びついていた。立春に一番近い新月の日を正月一日として、 年間えお通して最大の行事だった小正月などの一年の暦(月歴=旧暦)が決まっていたからだ。・・・・・・
1872年、日本は近代化の名の下に、生活に密着した暦を捨てて、西暦に替えた。その後も戦後まで、農村では月歴 が脈々と息づいていたが、近年ほとんど姿を消した。
その結果、「現代人は月を見上げることがなくなった。人生の区切りや季節感を感じることが難しくなったのでは ないでしょうか」と嘆く。自身が月の魅力にとりつかれたのは、20年ほど前。シベリア旅行で、歩くと追いかけてくる ような満月の不思議さと美しさに感動した。十年前からは太陰太陽暦「月と季節の暦」を制作している。・・・・・・」
(東京新聞・中日新聞「この人 この本」2006年3月12日)


     

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