書評ファイルから

小社発行の出版物のうち、各誌書評でお取り上げいただいたものを集めてみました。

書籍をお選びになる際の参考に御覧下さいませ。

2001年10月


江沢 洋著『理科が危ない!』『理科を歩む』

紀伊国屋書店発行「i feel 2001秋号」
科学温度の寒冷化
「・・・・・・通読してみて、教育の問題というのはたんに子どもの学力や教育法といった現象面だけでは捉えきれず、結局は社会のあり方の問題なのだと改めて痛感した。その意味で本書は理科にかぎらず、さらに言えば教育にかぎらず、この国の行く末を考える上で多くの示唆を与えてくれ低ると思う。・・・・・・なお、物理学の歴史から興味深い話題を集めた本書の姉妹編『理科を学ぶ 歴史に学ぶ』も、理科への勉強の動機づけを高めてくれる好著である」(吉永良正氏・評)

ネトル&ロメイン著『消えゆく言語たち』

日本経済新聞・10月13日付「あすへの話題」
高田 宏氏のエッセイ「消えてゆく言語」にて紹介されました

2001年9月


ネトル&ロメイン著『消えゆく言語たち』

日本経済新聞・9月16日付書評欄
今を読み解く
「・・・・・・それはこれまでにはなかったまさに待望の書であって、豊富な事例をあげ、丁寧に論じられている。読者が、いかに困難な問題を前にしているかを教える点で、すぐれた書物である・・・・・・」(田中克彦氏・評)

2001年8月


坂田千鶴子著『よみがえる浦島伝説』

京都新聞・8月26日付
伝説の常識をひっくり返す
「・・・・・・国文学を専攻する著者は、浦島伝説をフェミニズム批評の立場から検証しつつ、伝説に描かれた乙姫とは何者か、竜宮城とはいったいどこにあったかという古代地政学的な考察まで手抜かりなく行なっていて、それも読みごたえがあるのだが、さらに興味深いのは大学の教室で、生徒たちにくだんの講義をしたあと、「では、キミたちの浦島の伝説を描いてごらんなさい」と言って絵本創作をさせていることだろう・・・・・・」(小谷真理氏評)

江沢 洋著『理科が危ない!』『理科を歩む』

8月26日付讀賣新聞
教育「改革」への危機感
「・・・・・・受験勉強は必要。暗記も大切。一定の「画一性」も教育にはあるべき。知識なくして思考なし。細かいところまでうるさく指導せよ。著者のこうした意見に私は賛成する。・・・・・・『理科が危ない』の一連の主張は、日本の物理学の輝かしい過去(!)がどのように築かれたか、その歴史的検討によって一段と説得力を増す。『理科を歩む』は十分にその任を果たしている」(山元大輔氏・評)

B.V.Aレーリンク、A.カッセーゼ著『レーリンク判事の東京裁判』

朝日新聞・8月15日付
天声人語
「・・・・・・あの裁判を批判しつつも重要な意義があったとする彼は「史観」論争の的ではない東京裁判の読み方があることを教えてくれる」

ドリーン・キムラ著『女の能力、男の能力』

聖教新聞・8月8日付
集団としてみた「認知」「運動」の差
「男と女という根本問題に挑んだ注目の書」(汲 氏・評)

2001年7月


坂田千鶴子著『よみがえる浦島伝説』

東京新聞・7月29日付読書欄
物語読む視点示すフェミニズム批評
「8世紀から現代まで、さまざまな形で伝えられている「浦島伝説」の流れをたどるという書物は、今までに何冊も書かれているが、本書の特徴は、それをフェミニズム批評の立場から論じるという点にあるだろう。そして、その試みは、ことに浦島伝説を論じる場合にとても有効ではないかと思った。なぜなら、起源に置かれる女と男との恋の物語が、恋を脱落させ、恩返しモチーフを加え、近代の教科書や絵本へと展開してゆくという歴史的な変遷の中に、ジェンダー的な視点を幾重にも浮かび上がらせることができるからである・・・・・・」(三浦佑之氏評)

竹内洋著『大衆モダニズムの夢の跡』

毎日新聞・7月15日付読書欄
「教育ポピュリズムによって知識無用で、教室はただの井戸端会議になってしまう」
「時代の風」山内昌之氏の論評「ポピュリズムの怖さ」にて引用されています。

ネトル&ロメイン著『消えゆく言語たち』

朝日新聞・7月8日付書評欄
危機に瀕することばと「世界」
「・・・・・・一方には、経済的要求から単一言語を目指すグローバリズムがある。そうしたなかで、多様な言語を保全しなければならない理由とそのための方策を、この本は熱っぽく訴える。こたばを失うことは世界を失うことだ、と」(中村元氏・評)

ネシー&ウィリアムズ著『病気はなぜ、あるのか』

朝日新聞・7月1日付書評欄
進化論的に探る病気の究極要因
「・・・・・・このような進化医学による説明は、著者らが繰り返し説明するように、病気の診断や治療には役立たない。しかし、病気に対する深い理解を、医者だけではなく患者予備軍である私たちにも提供してくれる。・・・・・・」(新妻昭夫氏・評)

2001年6月


ネシー&ウィリアムズ著『病気はなぜ、あるのか』

読売新聞・6月25日付夕刊「生命館 すぺくとる」
進化論で解く医学
「・・・・・・多くの病気の「WHY」がわかれば、新しい予防、治療法も出てくるだろう。病気に対する考え方も変わる。進化論の知識も必要となると、医師も患者も大変である」((平)氏・評)

2001年5月


ネシー&ウィリアムズ著『病気はなぜ、あるのか』

日本経済新聞・5月28日付
「この本はかなり変わった本である。「どのようにして病気になるのか」を述べた本はたくさんある。「どのようにしたら病気にならないか」を説いた本もたくさんある。けれどこの本は、「進化医学」という聞きなれない立場から、ずばりこの本質的な問題に取り組んだ、まさに目からウロコの本である。・・・・・・」(日高敏隆氏・評)

J・クライナー編『地域性からみた日本』第七章「現代における郷土色料理」

日本経済新聞・5月6日付
半歩遅れの読書術「味の勢力分布・分岐点は愛知あたりか」(椎名誠氏・評)

リチャード・グレゴリ-著『鏡という謎』

京都新聞・5月6日付
謎が詰まった百科全書的鏡論
「・・・・・・その点でもっともおもしろかったのは、鏡のなかの像はすべて左右が反転するのに、上下が逆転しないのはなぜかという古来の謎に対する著者の回答だ。・・・・・・本書にはこうした「謎」がたくさん詰まっている。あまたある鏡論のなかでも、まことに特色のある1冊であることは間違いない」(谷川 渥氏・評)

2001年4月


井上 真、宮内泰介編『コモンズの社会学』

沖縄タイムス・4月15日付
ポスト沖振計のヒントに
「・・・・・・貨幣部門の商品は国際相場に左右され、インフレの影響を受けるという不安定な性格をもっているが、コモンズの資源は安定的に供給され、コストの上でも有利な場合がある。環境と調和し、沖縄文化を織り込み、住民参加型の発展を実現するためにも、貨幣部門における自立を考えるだけでなく、コモンズを再評価し、掘り起こし、活用すべき時代にきたことを本書は教えてくれる」(松島泰勝氏・評)

アリス・ミラー著『魂の殺人』

讀賣新聞・4月1日付
人に本あり
テレビ・ドキュメンタリー・ディレクター 坂上 香さん
讀賣新聞ホームページ

ジャック・ザイプス著『おとぎ話の社会史』

東京新聞・4月1日付
研究の潮流変えた大胆な政治的解釈
「本書は1983年の出版当時、世界中の民話・児童文学研究に衝撃を与え、賛否両論をひきおこした画期的な論考である。それまで自明の「普遍性」を付与され、社会史的な脈絡における論議の対象となりにくかった「文学的おとぎ話」に、大胆な政治的解釈をほどこした本書なくしては、現在にいたる民話・児童文学研究は現われえなかっただろう。・・・・・・」(安達まみ氏・評)

2001年3月


品田悦一著『万葉集の発明』

日本経済新聞・3月18日付
これが読みたい
「近現代の日本人のこころのふるさととしての万葉集の出所と展開を跡付けた労作である。とにかくおもしろい。東歌を民謡と見る志田義秀「日本民謡概論」に対する見解等、万葉集自体の研究をしてきた著者ならではの鋭い踏み込み方である」(佐々木幸綱氏・評)

守屋慶子著『知識から理解へ』

論座4月号
自分で考えて検証する、知的探究心の育て方
「20年も前に土師政雄(予備校講師・数学教育)は「明治に形成された日本の近代的な公教育の体系は、百余年で寿命がつき、相当長期間にわたる崩壊の過程を辿るだろう」(『反数学教育論』から)と予見した。われわれは今その過程に立ち会っているのだ。崩壊する現実を凝視するものにしか、未来の教室を夢見ることはできない。その時、守屋の提示した展開的な授業の形は、われわれにひとつの示唆を与えてくれるだろう」(湯浅俊夫氏・評)

2001年1月


小熊英二著『インド日記』

1月28日付・沖縄タイムス
知的刺激に満ちた内容
「・・・・・・彼らに負けず劣らず議論好きの著者と大学、在野の知識人との、歴史、政治、教育、宗教問題など、知的刺激に満ちた議論は内容をとても刺激的なものにしている。沖縄に関心の深い著者は、インド南部のケーララ州と沖縄を比較し、気候と住の相似性を見つける。これも本書を身近なものにしている。滞在中に沖縄の舞踊団の芸を現地で見た感想も記している」(謝花勝一・沖縄タイムス記者評)

海野 弘著『ロシア・アヴァンギャルドのデザイン』

論座・2001年2月号
「ロシア・アヴァンギャルドの全体像を、実に分かり易く捉えた好著」(柏木 博氏・評)

E・リード著、細田直哉訳『アフォーダンスの心理学』

1月7日付・毎日新聞
生物は自ら発見した環境で運命を作る
「・・・・・・著者の出発点は、人間の生を自然から分離してきた西洋の知への疑問にある。物質としての身体と魂とを分ける二元論では、科学的心理学は成立しない。ヒトの科学的研究は生理学になり、魂すなわち神の科学的説明は宗教上不可能だからだ。西洋の心理学はこのジレンマで四世紀の間身動きができなかった。実は、ダーウィンがここから脱け出す道を示したのだが、心理学者はこの道を進まなかった。著者は、自然界にあるヒトが自分で発見する環境と自己の制約の範囲(アフォーダンス)で自らの運命を形づくる人間を見ていこうとする・・・・・・」(中村桂子氏・評)

青野由利著『遺伝子問題とはなにか』

1月1日付・日本経済新聞「遺伝子は世界を変えるか」の1冊
(長野 敬氏・評)

     

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