「よりみちパン!セ」にはじめて、または、
再び出会う読者のみなさま、書店のみなさまへ

2004年、いちばん最初のシリーズスタートから、さまざまな事情により、いくつか版元を変更し、2018年5月、新曜社からふたたび新刊、復刊を含めて再スタートすることになりました。

「中学生以上すべての人へ」と銘打った「よりみちパン!セ」は、最初のコンセプトそのままに、学校でも家庭でも学べない、生きるためのさまざまな知恵を、作家や研究者をはじめとして、その道のプロフェッショナルな方々から、楽しく、ときにきびしく指南していただくノンフィクションのシリーズです。各冊のテーマがそうであるように、書き手それぞれの書きかたの多様性も魅力のひとつです。一見難しそうに見えるテーマでも、書き手のみなさんは、とりわけ若い読者を対象に、さまざまな「これを読むあなた」に向けて工夫を凝らしてくださっています。そして、そこにはまだ知らない世界との出会いが読者の数だけ存在し、本を読むことが「自由」に結びつくような、すがすがしい体験にきっと満ちているはず。

読書は孤独な体験ですが、ご感想やご意見をぜひたくさんお寄せください。

みなさんと一緒に、このシリーズを再び大きく、そして大切に育てていくことができれば、とても嬉しいです。

新曜社「よりみちパン!セ」編集部

シリーズ新刊は、岸政彦さん『はじめての沖縄』です。ほか増補改訂版、決定版など含め、既刊は以下の6冊です。
今後、新刊および既刊の増補版を続々と刊行していく予定です。どうぞお楽しみにお待ちください!

  • 岸 政彦 著
    はじめての沖縄
    四六判並製240頁・本体1300円+税
    ISBN 978-4-7885-1562-8 C0095

    若き日に、うなされるように沖縄に恋い焦がれた。やがて研究者として沖縄に通い始める。そこで出会った不安と心細さ、はじめてみた孤独な風景。何度でもくり返し、その風景に立ち戻りながら、沖縄で生まれ育った人びとが語る人生の語りを記録し、そこから沖縄の「歴史と構造」へと架橋する。かつてない、はじめての<沖縄本>。著者撮影の写真多数収録。
  • 新井紀子 著
    改訂新版 ロボットは東大に入れるか
    四六判並製272頁・本体1500円+税
    ISBN 978-4-7885-1563-5 C0095

    ロボット/人工頭脳の飛躍的進化・深化とその最前線は、人間にどのような変革を迫るか?「天声人語」ほかで紹介され、すでにMARCH合格レベルにある人工知能「東ロボ」くんのその後のすべて。人間vsAIの現在と未来を詳しく、やさしく語りベストセラーとなるも、現在入手困難となった幻の書籍の改訂増補版を、満を持してお届けします。ベネッセ模試、代ゼミの「東大プレ」における成績の最新データから、AIの最新技術とその得意不得意も明らかに。そして、果たして私たち人間の能力とは?
  • 立岩真也 著
    増補新版 人間の条件 そんなものない
    四六判並製416頁・本体1800円+税
    ISBN 978-4-7885-1564-2 C0095

    〈できる〉か〈できない〉かで人間の価値が決まる。できれば「多くとれる」。そういう考えは、まったく正しくない。それはなぜか──人間がそのままの姿で生きている、そのことの価値と意味を、さまざまな運動の歴史と深い思索の数々を丁寧に参照しながら、論理的に解き起します。成果主義、能力主義、自己決定、尊厳死、介護、格差、貧困、税。それらはいままさにその内実を再検証され、この国に生きる人々とシェアされるべきでしょう。著者の生涯をかけたテーマがマンガやイラスト交え、易しく描かれます。憲法二十五条をめぐるインタビュー「健康で文化的な最低限度?」を増補。
  • 白川静/監修 山本史也/著
    増補新版 神さまがくれた漢字たち
    四六判並製192頁・本体1300円+税
    ISBN 978-4-7885-1565-9 C0095

    人間と自然、そして神さまとの豊かな関係から生まれた漢字の世界を解読し、わたしたちの「漢字」を見る目を180度変えた故・白川静氏による白川文字学は、昨今、ようやく教育現場で活かされ始めています。漢字は、言葉は、単なる情報やコミュニケーションの手段ではなく、その成立のうちに、豊かでおそるべき人間の思索とその歴史の深みが刻まれているのです。私たちの「いま」は「歴史」のすぐ隣にある──そのことを生き生きと描いた必読の書です。
  • 村瀬孝生 著
    増補新版 おばあちゃんが、ぼけた。
    四六判並製192頁・本体1300円+税
    ISBN 978-4-7885-1566-6 C0095

    「ぼけの可笑しさ、不思議さ、怖さ、美しさを通して、私たちは人間といういのちの限りない深みに触れるのです」──。詩人、谷川俊太郎さんが、「わたしがボケたさいにはここに入りたい」と願った、福岡市内は認知症の人々が集う「宅老所よりあい」。入所者、通所者、スタッフ、家族が繰り広げる、繊細にして抱腹絶倒日々のすべてを、認知症当事者たちから「おにいちゃん」と呼ばれ続け、ついぞ名前を呼ばれることのないまま20年、の頼りなくもたくましい施設長が語ります。谷川俊太郎氏のエッセイ「ぼけの驚異」や4コママンガを多数収録。書き下ろし「その後も、おばあちゃんは、ぼけた。」を増補。
  • 小熊英二 著
    決定版 日本という国
    四六判並製200頁・本体1400円+税
    ISBN 978-4-7885-1567-3 C0095

    いまの日本は、福沢諭吉の「鼻毛抜き」から始まった? 私たちはどのようにして「日本人」になったのか。また、その背後にはどのような仕組みがあったのか。そしてこれからの日本は? この国に生きるすべての人必読、各方面で絶賛された、誰にでもわかりやすい画期的な近/現代史。私たちがふだんあたりまえのものとして了解しているさまざまな概念について、膨大な文献にあたりながら緻密な検証と独自の問い直しを試み、多くの領域に強い影響を与え続ける社会学者によるロングセラーを著者自らが改訂し、「決定版」として刊行!