これから出る本

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小社近刊の予定です。




◆「組織の社会技術」シリーズ 刊行開始!◆

不祥事が絶えない企業・官庁。組織人必読の危機管理のための新シリーズ 「組織の社会技術」シリーズを刊行開始いたします。次々発生する企業の重大 事故や不祥事。モラル向上を唱えたり、法の整備や工学技術に解決を求めるだ けでは対応できません。組織の危機管理には、社会技術からのアプローチが必須です。JCOの原子力事故を機に設立された「社会技術研究開発センター」の最新の研究成果に基づいて危機発生のメカニズムと対策を多角的に解説する、組織マネジメント必携のシリーズです。全5巻。


1『組織健全化のための社会心理学』――違反・事故・不祥事を防ぐ社会技術
  岡本浩一・今野裕之 編著

2『会議の科学』――健全な決裁のための社会技術
岡本浩一・足立にれか・石川正純 著

3『属人思考の心理学』――組織風土改善の社会技術
  岡本浩一・鎌田晶子 著

4『内部告発のマネジメント』――コンプライアンスの社会技術
  岡本浩一・王晋民・本多=ハワード=素子 著

5『職業的使命感のマネジメント』――ノブレス・オブリジェの社会技術
  岡本浩一・堀 洋元・鎌田晶子・下村英雄 著


註:本シリーズにおける「意志」と「意思」の用語について

従来から、「decision making」の訳語として、「意志決定」「意思決定」が用いられてきた。全く交換可能な同義語と考える研究者も いれば、どちらか一方のみを用いる立場もあったように考えられる。どちらかというと、社会的意志決定の文脈では「意思」が多く用いられ、 認知研究やコンピュータによる意志決定支援の領域では「意志」が多用される傾向にある。

私どもの研究会では、組織的意志決定の直接的規定因と間接的規定因の両方を視野においている。その事情に鑑み、本書では以下の了解のもとに この二語を使い分けることにする。

 「意志」とは、公的あるいは認識可能な決定プロセス(explicit process)によって決められた具体的な行為の意志である。

 「意思」とは、公的あるいは認識可能な決定プロセスにはよらず、潜在的な意志を形成するやや抽象的、概括的な欲求の指向性である。

したがって、個人の場合、「いつの日かパリに行きたいものだ」というのは「意思」であり、「来週の月曜日成田発の便に乗ってパリに 一週間行き、再来週の火曜日に帰国する」というのは「意志」である。

組織違反の文脈では、「工法違反をして一度に法的許容量の3倍の素材を加工し、経済性をあげる」ことを会議や懇談によって決めるのは 「意志決定」であり、一般的・非特定的に「経済性のためには工法違反も辞さない雰囲気があった」という現象を「違反容認の意思」があった と認識することになる。前者には意志決定手続きや会議運営手続きなどが関与し、組織風土などの問題は典型的には後者に関与する問題である。 この定義のもとでは「意思に反して、経済性を優先する意志決定をしてしまった」という認識が可能である。これは、組織の意思が、利潤優先的 でなかったのになにか個別の事情のため利益優先の意志決定を会議などでしてしまったことを表す。

社会的意志決定の領域では、本書の「意志」の意で、「意思」という用語が用いられることが多いが、この点、留意して読み替えていただければ 幸いである」(小社刊『リスクマネジメントの心理学』p.xiiiより)

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