これから出る本

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全9巻完結



◆社会脳シリーズ◆

 脳という小さな器官には、銀河系の星の数に匹敵するほどの膨大な数のニューロンがネットワークを形成し、さまざまな意識を生みだしています。デカルトは、「われ思うゆえにわれあり」と言ったといいますが、心はひとり個人の中の問題ではありません。人は社会の中で生かされており、それを担う脳もまた社会的存在なのです。しかし、自己や他者を結ぶ社会意識がどのように脳内に表現されているのかを探る「社会脳」の研究は、始まったばかりです。

 社会脳の研究では、社会というパースペクティブから、自己と他者をつなぐ絆である共感や利他的行為などの脳内表現が探求されます。自閉症、統合失調症やうつなどの社会性の障害も、「社会脳」の適応不全とかかわることがわかってきました。また、良心や道徳については神経倫理学、美しさについては神経美学、報酬期待については神経経済学、社会的存在としての心については神経哲学、小説を楽しむ心については神経文学、さらに創造的な学びについては神経教育学などの新たな学術ルネサンスが開花しようとしています。

 「社会脳シリーズ」は、科学研究スタイルに革命をもたらし、広大な領域に成長しつつあるこの新分野を、一般の読者にお伝えしていきます。編者苧阪直行氏は京都大学特任教授。著者陣は、社会脳研究の第一線で活躍する先生方です。

「社会脳シリーズ」刊行にあたって 苧阪直行


シリーズ各巻

第1巻 社会脳科学の展望

第2巻 道徳の神経哲学

第3巻 注意をコントロールする脳

第4巻 美しさと共感を生む脳

第5巻 報酬を期待する脳

第6巻 自己を知る脳・他者を理解する脳

第7巻 小説を愉しむ脳

第8巻 成長し衰退する脳 神経発達学と神経加齢学

第9巻 ロボットと共生する社会脳 神経社会ロボット学