これから出る本

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看護・介護・保育の心理学(全4巻)(岡堂哲雄 監修)




◆シリーズの構成◆

看護学生、若いナース(看護師・保健師・助産師)介護福祉士、保育士に必須の心理学的知識・技法に関する学習を支援する新しいシリーズ全4巻が始まります。順次刊行してゆきます。(第2巻4月刊行予定)。


第1巻 『人間理解の心理学』――病者・クライエントと援助専門家 志賀令明 編
病者・クライエントはもとより、看護師・介護福祉士〈援助専門家〉・保育士を含めて、人間を理解するために必須の心理学的基礎知識を読みやすく解説します。

第2巻 『心理臨床的支援の方法』――カウンセリングのすすめ 菅 佐和子 編
病者、高齢者や家族・子どもの心理を理解し、的確に支援するために必要な臨床心理の知識と方法を解説します。

第3巻 『人間関係の心理と支援』――グループ・アプローチのすすめ 村尾泰弘 編
病者・高齢者や家族、子どもとの関係、病院・診療所・保健所、介護福祉施設、保育所等での同僚や他の職種の人々との関係について、社会心理学・グループダイナミックスの知見に準拠し解説します。

第4巻 『生活の質を高める教育と学習』 廣瀬清人 編
看護師、介護福祉士、保育士には、病者・高齢者や家族、子どもに、たとえば、ヘルシーな生活習慣の習得を支援するなど、教育的な介入が期待されています。この期待に添って、教授と学習に関する心理学的な理論と方法について実践的に解説します。


[看護・介護・保育の心理学シリーズ]

刊行にあたって

 人間は、生活の豊かさを求めて文明を進展させ、科学技術の急速な進歩により、物質的にはかなり恵まれた生活が営まれるようになった。しかし、複合的な環境破壊が急速に進み、順応力の弱い多くの種を瀕死の状態に追い込み、繁栄の基盤は揺らぎ始めている。

 注目すべきは、物質的経済的な豊かさの影で心の問題が深刻化し、学校に行きたがらない子ども、ふれあいを恐れてひきこもる若者、過食・拒食などの摂食障害、乳幼児を虐待する若いカップル、思春期の子どもを導けない親、アルコールや覚醒剤などの薬物依存、年間3万人を超える自殺者、だれにも看取られず孤独死する高齢者の漸増など無縁社会の到来と呼ばれている現象である。これらは、まさに人間性のクライシスを予感させる出来事である。

 人間にとって心の問題への取り組みは、容易ではなかった。過去3世紀を振り返ってみると、産業革命の進捗に随伴して貧困・伝染病等の諸問題が続発したのであるが、21世紀の今日ほど心の問題が複合的に噴出する時代はなかったように思われる。

 かつて、病人の世話、老人の介護や死にゆく人へのケアは身内や友人たちが受け持っていた。今日では医療福祉従事者が働きやすい人工的な環境(病院や施設)の中で病気の治療だけでなく、誕生も死もまた管理されている。入院による日常性の一時的喪失は、程度の差はあるが患者にストレスとなる。患者は病気の苦しみだけでなく、環境からのストレスにも対処しなければならない。

 医療保健の諸領域で活躍する看護師(ナース)には、患者のあるがままの気持ちを理解し、必須のニーズに的確に対処することが期待される。また、患者や家族の人々の心の問題を科学的に洞察できる能力と、問題解決を支援する技能が求められている。

 介護福祉士もまた、要介護者と家族の心理を的確に把握しなければ、期待される成果はあげられないであろう。  働く若いカップルのために乳幼児保育所の増設が図られているが、保育所は子どもの保育だけでなく、その親の相談に対応したり、心のケアが求められるような事例に直面するようになってきている。

 これらの要請に呼応し、この[看護・介護・保育の心理学シリーズ]は、次のように構成されることになった。

 

第1巻 人間理解の心理学 ― 病者・クライエントと援助専門家
 病者・クライエントはもとより、看護師・介護福祉士〈援助専門家〉・保育士を含めて、人間を理解するために必須の心理学基礎知識を学ぶ。

 

第2巻 心理臨床的支援の方法 ― カウンセリングのすすめ
 病者・高齢者や家族・子どもの心理を理解し、的確に支援するために必要な臨床心理の知識と方法を学ぶ。

 

第3巻 人間関係の心理と支援 ― グループ・アプローチのすすめ
 病者・高齢者や家族・子どもとの関係、病院・診療所・保健所、介護福祉施設、保育所等での同僚や他の職種の人々との関係について、社会心理学、グループ・ダイナミックスの知見を学ぶ。

 

第4巻 生活の質を高める教育と学習
 看護師・介護福祉士・保育士には、病者、高齢者や家族、子どもに、たとえば、ヘルシーな生活習慣の修得を支援するなど、教育的な介入が期待されている。この期待に沿って、教授と学習に関する心理学的な理論と方法について学ぶ。


 看護師・介護福祉士・保育士の方々が心の問題についての知識と技能を修得できるように十分に配慮して、各巻の内容を構成しただけでなく、初心者の読者にも理解できるように記述を可能なかぎり平易にするよう努めている。本シリーズの執筆者は主として、看護・介護・保育領域の教育の一翼を担っている心理学研究者と、心理学の方法論に習熟した実践的研究者の方々である。

 本シリーズが病人や高齢者、要介護者、乳幼児とその家族の心の問題の理解に役立つとともに、専門職自身の自己洞察を支援する有力な媒体となることができれば、望外の喜びである。

2010年弥生に
岡堂哲雄


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あらかじめご了承下さいませ。

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