描画にみる統合失調症のこころ

アートとエビデンス

著者 横田 正夫
ジャンル 心理学・認知科学・臨床 > 臨床
出版年月日 2018/09/01
ISBN 9784788515932
判型・ページ数 A5・160ページ
定価 2,420円(本体2,200円+税)
在庫 在庫あり
統合失調症の人びとが描いた絵に共通する特徴とは? 患者さんが実際に描いた約80点の描画を収載してユニークな心象風景を紹介するとともに,個別の解釈(アート)と描画特徴の統計的な分析(エビデンス)という両側面から障害像の解明を試みる。
描画にみる統合失調症のこころ――目次

まえがき

第1章 統合失調症について
はじめに
統合失調症とは
患者さんの体験・症状生起
私の出会った患者さんの話

第2章 草むらテスト
実施手続き・描画課題
風景構成法ではどうなるか
統合型HTP法ではどうなるか
教示方法の工夫
描画例健常者の場合
描画例統合失調症患者の場合
描画特徴の比較
  ●特徴の出現数 ●500円の描き方
統一的視点の設定困難
  ●視点のちがい ●個別の解釈
患者さんの描画と解釈の例
  ●東大一直線 ●風景構成法の患者さん ●家の象徴
  ●金属探知機での探索 ●自動販売機
  ●断片化の著しい描画 ●目玉棒人間
  ●身体から木が生える描画 ●I love youの描画
  ●クローン人間の描画

第3章 樹木画と病棟認知地図
患者さんの描画例
  ●47歳男性 ●28歳男性
描画特徴の相違点と共通点
病棟認知地図の三つのタイプ
樹木画の描画特徴

第4章 視点変換課題
健常者の描画例
患者さんの描画例
  ●横一列 ●同構図 ●その他のパターン
  ●正変換できたケース
描画特徴の出現率

第5章 コーヒーカップ課題
患者さんの描画例
  ●カップと受け皿の分離 ●二重写しと包含 ●接合
  ●視点の統一が三次元的にとられている例 ●まとめ
描画特徴の出現率

第6章 描画課題間の特徴の比較
「分離」の出現率の比較
草むらテストの課題設定の特異性
描画特徴の空間的布置

第7章 描画の全体的印象
全体的印象の因子分析
第1因子静態性
第2因子写実性
第3因子非整合性

第8章 長期経過と描画の特徴
退院の予測
描画特徴の5年経過
  ●多変量解析 ●経過の予測モデル

第9章 症例検討・
症例A 男性(入院時30歳~)
  ●第1期(30歳~34歳) ●第2期(35歳~39歳)
  ●第3期(40歳以降)
描画の変遷
  ●第1期の描画 ●第2期の描画 ●第3期の描画
状態と描画の関連
草むらテストの縦断的分析

第10章 症例検討・
症例B 女性(入院時34歳~退院時57歳)
  ●第1期(34歳~47歳) ●第2期(48歳~52歳)
  ●第3期(53歳~57歳)
描画の変遷
  ●第1期の描画 ●第2期の描画 ●第3期の描画
状態と描画の関連

あとがき

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