アクションリサーチ・イン・アクション

共同当事者・時間・データ

著者 矢守 克也
ジャンル 心理学・認知科学・臨床 > 概論・研究法
出版年月日 2018/03/05
ISBN 9784788515567
判型・ページ数 A5・248ページ
定価 3,080円(本体2,800円+税)
在庫 在庫あり
現場に要請され,問題解決に資する社会実践として,アクションリサーチはどうあるべきか。三つのキーワード「共同当事者」「時間」「データ」を軸に,洗練・発展・深化するアクションリサーチのロジックと実践を一望する。
アクションリサーチ・イン・アクション――目次

まえがき
第・部 共同当事者

第1章 アクションリサーチとリサーチ・イン・アクション
  1 社会実践とリサーチ・イン・アクション
  2 社会実践を「見る」こと
  3 「見る」ことを見ること
  4 共同当事者として「見る」こと
  5 永続する運動としてのアクションリサーチ

第2章 「個別避難訓練タイムトライアル」
  1 「タイムトライアル」が生まれるまで
  2 立ちはだかる「壁」
    ―巨大想定がもたらしたもの
  3 「タイムトライアル」以前の集落
  4 「個別避難訓練タイムトライアル」
  5 「主体性」の回復

第3章 アクションリサーチとしての「アイヒマン実験」
  1 実験室実験の古典?
  2 実験者と被験者―その生々しいプレゼンス
  3 実験者と被験者との間の深い関係
  4 実験室の前と後
  5 「時代の子」―「アイヒマン実験」の限界

第・部 時間

第4章 アクションリサーチの〈時間〉
  1 〈時間〉から見たアクションリサーチ
  2 〈時間〉における未定性と既定性
  3 未定性と既定性の逆説的関係
  4 〈インストゥルメンタル〉と〈コンサマトリー〉
  5 総括
    ―〈時間〉を駆動する二つのダイナミズム

第5章 〈Days-Before〉―「もう」を「まだ」として
  1 失われた語り
  2 「Days-Before」のサンプル
  3 「Days-Before」がもたらすもの
  4 〈インストゥルメンタル〉と〈コンサマトリー〉の交絡
  5 アクションリサーチとしての〈Days-Before〉

第6章 〈Days-After〉―「まだ」を「もう」として
  1 「明日になればすでに起きたことになる」
  2 元凶としてのリスク論
  3 「賢明な破局論」への疑問と応答(1)
    ―「リスク論」でも「運命論」でもない
    「賢明な破局論」への疑問と応答(2)
    ―「予定説」との親和性
  5 〈コンサマトリー〉な価値
  6 アクションリサーチへ

第・部 データ

第7章 データ・イン・アクション―実証を超えて
  1 データ・イン・アクション
  2 質的なデータと量的なデータ
  3 三つのタイプのデータ
  4 コ・プロデュースのデータ
  5 「オープンサイエンス」
  6 再び、データ・イン・アクション
    ―ビッグデータの役割

第8章 量的データの質的分析
  1 質的アプローチ/量的アプローチ
  2 回答に込められた実存的意味
  3 質問紙調査における潜在的コミュニケーション
  4 データ・イン・アクションとしての質・量融合

第9章 河田惠昭教授の災害リスク・コミュニケーション
  1 言っていることと実際になしていること
  2 人間化された自然
  3 現在化された想定
  4 極限化された数値
  5 「特殊性・固有性」対「普遍性・一般性」

初出一覧
引用文献
人名索引
事項索引

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