『生ける死者の震災霊性論』が読売新聞で紹介されました - 2024.03.08
心の哲学
新時代の心の科学をめぐる哲学の問い
著者 | 信原 幸弘 編 |
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ジャンル | ワードマップ 科学・科学論 心理学・認知科学・臨床 |
シリーズ | ワードマップ |
出版年月日 | 2017/07/06 |
ISBN | 9784788515253 |
判型・ページ数 | 4-6・320ページ |
定価 | 2,860円(本体2,600円+税) |
在庫 | 在庫あり |
第Ⅰ部 心身問題
Ⅰ-1 二元論 現代では何が問われているのか
Ⅰ-2 還元主義 心的性質と物的性質は同一なのか
Ⅰ-3 観念論 物的世界は心と独立に存在するのか
Ⅰ-4 現象主義 われわれは何を知覚するのか
Ⅰ-5 自然主義 自然科学の枠組みに含まれるものとは
Ⅰ-6 行動主義 心は行動のパターンなのか
Ⅰ-7 心脳同一説 心は脳と同一なのか
Ⅰ-8 機能主義 心は因果的機能によって捉えられるか
Ⅰ-9 目的論的機能主義 志向性をもつ心をどう説明するか
Ⅰ-10 非法則的一元論 物の法則性/心の非法則性
Ⅰ-11 解釈主義 合理性の観点から見られた心
Ⅰ-12 消去主義 心的状態はそもそも実在するのか
Ⅰ-13 心的因果をめぐる諸説 心は行為を惹起する因果的効力をもつか
第Ⅱ部 志向性・意識・自我
Ⅱ-1 志向性と表象 志向性は表象的特性と同一なのか
Ⅱ-2 志向的姿勢 志向的な概念はなぜ行動の予測に有用か
Ⅱ-3 心的内容 心の内容は内的状態により決まるのか
Ⅱ-4 生物的意味論 志向性をいかに自然化するか
Ⅱ-5 命題的態度 命題的態度をめぐるさまざまな論争
Ⅱ-6 意識とクオリア 意識的経験の何が特別なのか
Ⅱ-7 意識のハードプロブレム 意識の自然化はなぜ困難なのか
Ⅱ-8 意識の表象説 意識の自然化の鍵は表象にある
Ⅱ-9 意識の高階説 意識と無意識はどのように区別されるのか
Ⅱ-10 一人称的視点 三人称的に理解できるだろうか
Ⅱ-11 説明ギャップ 物理主義は意識を説明しきれるか
Ⅱ-12 現象的概念 意識の特殊性を説明しさる
Ⅱ-13 自己/自我 私は通時的・持続的に実在するのか
Ⅱ-14 意識の統一性 私の心はいかにして一つにまとまるのか
Ⅱ-15 人格の同一性 「同じ人」であるとはどういうことか
Ⅱ-16 美的経験と情動 情動は美的評価をもたらすのか
Ⅱ-17 意識と倫理 意識の有無が生み出す道徳的な差異
Ⅱ-18 倫理的徳と認識的徳 性格によるのか、それとも状況か
Ⅱ-19 知覚経験の内容 経験の存否と種類をめぐる論争
Ⅱ-20 認知的侵入(不)可能性 認知は知覚に影響しうるか
Ⅱ-21 集団心 集団が心をもつことはありえるか
第Ⅲ部 心の科学と哲学
Ⅲ-1 他者理解 他者の心はどのように理解されるか
Ⅲ-2 自己知 自分の心は特別な仕方で知られるのか
Ⅲ-3 心の理論と自閉症 心の理論は自閉症を説明できるのか
Ⅲ-4 社会性と社会脳 社会脳研究の広がりとその可能性
Ⅲ-5 自己制御と意志 情動はどう関わるのだろうか
Ⅲ-6 フレーム問題と情動 どうすれば関連性を瞬時に把握できるか
Ⅲ-7 アフォーダンスとオシツオサレツ表象 知覚と行動をどうつなぐのか
Ⅲ-8 古典的計算主義 心はコンピュータだ
Ⅲ-9 コネクショニズム 心はニューラルネットワークだ
Ⅲ-10 力学系理論 認知は表象の操作ではない
Ⅲ-11 拡張された心 心と世界の境界はどこか
Ⅲ-12 予測誤差最小化理論 ベイズ推論としての心
Ⅲ-13 精神疾患 正常と異常の境界は科学的に画定できるか
Ⅲ-14 精神療法の哲学的基礎 心の治療は身体の治療とどう異なるか
Ⅲ-15 精神障害(精神疾患)の分類問題 精神障害は自然種か
Ⅲ-16 EBM/VBM/NBM 証拠・価値・物語は精神医療にどう関わるか
Ⅲ-17 妄 想 どのようにして成立するのか
Ⅲ-18 自己欺瞞 自らを欺くことは可能か
Ⅲ-19 依存症 病的な依存は心をどう変質させるか
人名索引
事項索引
■装幀=加藤光太郎