看護実践の語り (単行本)

言葉にならない営みを言葉にする

単行本
著者 西村 ユミ
ジャンル 社会学 > ナラティヴ
福祉・看護・医療
出版年月日 2016/03/20
ISBN 9784788514683
判型・ページ数 4-6・244ページ
定価 2,860円(本体2,600円+税)
在庫 在庫あり
フォーマット 価格
単行本 定価2,860円
(本体2,600円+税)
電子版 定価2,860円
(本体2,600円+税)
看護実践とはどのような営みなのか? 患者の変化や訴えに応え,援助するなかで,看護師自身はどのように感じ,考え,実践しているのか。「しこり」「引っかかり」となって生き続ける経験を率直に語りあう共同作業から紡ぎ出される,看護実践の言葉。
看護実践の語り――目次

はじめに

序 章 語りを始める
1 事例に垣間見える苦しみへの応答
2 ただ一緒に立っている
3 いつもと変わらないケア
4 その一言、その動作ひとつ
5 インタビュー導入部で何が語られたのか?

第1部 駒に追いつくように動く

第1章 〈見えてくる〉という実践
1 大丈夫を感じる
2 雰囲気を察する
3 行為の中で浮かび上がってくる
4 映像に追いつくように動く
5 患者のところに行ったほうが早い
6 普通の感覚

第2章 「うまくできない」実践の語りが示すもの
1 うまくできない経験
2 その病棟の固有の見方
3 志向性を引き継ぎ全体を見る
4 昔のように統合して見えるようになる
5 判断の流れに組み込まれる

第3章 「困った」けど困ってない
1 「困った」に触発されて
2 困ったと思うけど何とかなる
3 新卒の反省的実践─こういうときはこう
4 見通しが実践を決める

第2部 行為を踏みとどまらせるもの

第4章 応答としての苦しみ─「引っかかり」はいかに問われるか
1 苦しみに応じること
2 「引っかかり」の捉え直し
3 自分の実践のもとから

第5章 自分の実践のもと
1 患者さんらしさへ(Dさんの経験)
2 苦痛に向かう志向/取り残された家族(BさんとFさんの経験)
3 ようやく看護になる(Eさんの経験)
4 ポツンと残る一件(Aさんの経験)

第6章 引っかかりから多様性へ
1 現在の実践においても気になる(BさんとFさんの経験)
2 引っかかりのもとを紐解いていく

終 章 語りが生み出す普遍
1 看護師のまなざし─〈見えてくる〉が生まれる
2 協働を支える素地が生まれる
3 引っかかりに教えられる
4 語り継ぎが生み出すもの
5 語りに内包される開かれた普遍性

あとがき
初出一覧
索  引

  装幀=新曜社デザイン室

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