TEA 理論編

複線径路等至性アプローチの基礎を学ぶ

待望の決定版登場! 人間を時間的な変化と文化社会的文脈のなかで捉えるための方法として開発されたTEA。その理論的背景と基本用語を解説した『理論編』,多様な分野の活用例を通して,実際の研究に活かすための勘所がわかる『実践編』の2分冊。
TEA 理論編――目次

まえがき

第Ⅰ部 TEAの基本と理論的背景

1章―TEAというアプローチ
 1―1 複線径路等至性アプローチ(TEA) TEM、HSI、TLMG
 1―2 TEAにおける時間概念 時間の2つの次元
 1―3 開放システムと形態維持 形態維持と発生のプロセス
 1―4 実存性 文化心理学および質的研究におけるTEAの布置
 1―5 TEM的飽和 手順化の問題

2章―TEMの基本と展開
 2―1 等至性と複線径路 両極化した等至点とZOF(ゾーン・オブ・ファイナリティ)へ
 2―2 分岐点と必須通過点 諸力(SDとSG)のせめぎあい
 2―3 未定と未来展望 偶有性を取り込み、価値が変容する経験として
 2―4 画期をなすこと 研究者の視点と所在

第Ⅱ部 TEAというメソドロジー

3章―TEMの評論、評論としてのTEM
 3―1 発達的時間 相対的な静止と変化の入れ子
 3―2 前方視 TEAと生涯発達との交差から捉えるライフの豊かさ
 3―3 ポドテクスト ヴィゴーツキー理論とTEM(TEA)
 3―4 ナラティヴ研究とTEM その発想はどこで交差し、どのように響きあうことになるのか
 3―5 研究ツールとしてのTEM TEMをいつ使うのか

4章―海外のTEM研究
 4―1 TEMの一般哲学 過去と未来の間
 4―2 TEMと対話的自己理論(DST) 夫婦間問題を理解するために
 4―3 コンポジションワークとTEM 非可逆的時間における自己についての探求
 4―4 移行、イマジネーション、そしてTEM 「鳥の目」からの分析、「亀の目」からの分析
 4―5 職業移行とTEMの適用 「専門家になること」の経験の研究
 4―6 発達的な文脈と径路 ブラジルにおける発達的移行に関するTEM研究の動向

5章―TEAの布置をリフレクションする
 5―1 システム論とTEA システム論としての独自性
 5―2 家族療法とTEA 家族療法にTEAを生かす
 5―3 応用行動分析学とTEA 人を理解する枠組みとして
 5―4 「未完の未来」を創造する媒介物 「異時間のゾーン」と活動理論(その1)
 5―5 分岐を「交差」として捉え直す 「異時間のゾーン」と活動理論(その2)
 5―6 ライフコースとTEA 経験のプロセスを可視化する

6章―TEAと接点のある研究法
 6―1 ケースフォーミュレーションを考える TEAがもたらすもの
 6―2 クオリティ・オブ・ライフに接近する 時間を捨象しない人生径路の記述と包括体系的な変容
 6―3 混合研究法とTEA 組み合せのシナジー効果

あとがき
索引
  装幀=加藤光太郎

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