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大山 正・鷲見成正 著/五十嵐賢紘 DVD制作/鈴木清重 映像制作・素材提供

見てわかる視覚心理学
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A5判並製150頁

定価:本体2800円+税

発売日 14.4.20

ISBN 978-4-7885-1382-2

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日本の視覚心理学の泰斗である二人の著者が、これまでの研究と教育の経験を生かして、心理学の学生だけでなく、デザイナーやアニメーター、それを目指す学生さんたちにも是非とも知っておいて欲しい色の知覚、形の知覚、空間の知覚、運動の知覚についての基礎を、たいへんわかりやすく整理して書き下ろした、新しい視覚心理学入門です。「百聞は一見に如かず」の格言のとおり、豊富にカラー図版を用い、動きの解説にはこの本のためにDVDを制作して、文字だけでは伝えにくい内容も理解を深めることができるよう配慮されています。視覚心理学の基本図書として、長く活用される本の誕生です。

見てわかる視覚心理学 目次

見てわかる視覚心理学 まえがき

ためし読み
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見てわかる視覚心理学 目次

まえがき

第1章色の知覚
 1.1 色覚の基礎
  1.1.1 光と色
  1.1.2 色覚説
  1.1.3 色円と色立体
  1.1.4 明るさの対比と色の対比
 1.2 色の効果
  1.2.1 明るさの同化、色の同化
  1.2.2 進出色-後退色、膨張色-収縮色
  1.2.3 色の誘目性
  1.2.4 SD法の利用
  1.2.5 色と活動性
  1.2.6 色と軽明性
  1.2.7 色の象徴性
 1.3 色彩調和
  1.3.1 色彩調和論
  1.3.2 色彩調和の実証的研究
  1.3.3 2色配色が与える色彩感情
【参考図書】
【引用文献】

第2章形の知覚
 2.1 形の成立
  2.1.1 図と地
  2.1.2 主観的輪郭
  2.1.3 形と方向
  2.1.4 形の多義性
 2.2 錯視
  2.2.1 錯視の種類
  2.2.2 錯視のメカニズム
 2.3.形の群化
  2.3.1 群化の要因
  2.3.2 群化の要因の量的比較
 2.4 形の象徴性
  2.4.1 malumaとtaketeの表わす形
  2.4.2 国際比較
【参考図書】
【引用文献】

第3章空間の知覚
 3.1 3次元空間の知覚と表現
  3.1.1 2種類の視覚像
  3.1.2 透視画(図)法
  3.1.3 透視画法の問題点
  3.1.4 遠近感の誇張
 3.2 遠近感の手がかり
  3.2.1 基本的手がかり
  3.2.2 絵画的手がかり
 3.3 知覚空間の性質
  3.3.1 大きさの恒常性
  3.3.2 遠近の錯視
【参考図書】
【引用文献】

第4章運動の知覚
 4.1 凝視と追視
  4.1.1 自動運動
  4.1.2 運動残像
  4.1.3 速さと距離
  4.1.4 軌道の歪み
 4.2 動きのかたち
  4.2.1 枠組み効果
  4.2.2 動きの方向
  4.2.3 奥行き運動
  4.2.4 伸縮性運動とオプティカルフロー
  4.2.5 運動の分岐
  4.2.6 機械的因果性
  4.2.7 バイオロジカル・モーションの知覚
  4.2.8 ストロボ視
  4.2.9 仮現運動
 4.3 動くものの形
  4.3.1 形状の変化
  4.3.2 回転運動視
  4.3.3 運動輪郭線
  4.3.4 スリット視
【参考図書】
【引用文献】

人名索引
事項索引


見てわかる視覚心理学 まえがき

原始時代に洞窟の壁に彫り込んだ絵は当時の人類の祈りや願いを表したものであろう。現代においては、絵画やテレビや映画やアニメーションによって、人々は多くの情報と感動を得ている。視覚は人々の生活に欠くことのできないものである。停電で暗黒となった場合や、視覚に障害が生じたとき、我々の生活は大いに妨害される。視覚映像は生活に欠かせないものである。

色彩も形も運動も人々にさまざまな感情を与える。赤は情熱を青は平静を、円は完全を、星形は敬意を、不規則な直線形は怒りや警戒を訴える。敏速な運動は軽快さを低速な運動は重厚さを印象付ける。

これらは視覚心理学が扱う問題であるが、その応用範囲は広い。心理学を学ぶ人びとだけでなく、デザイナー、アニメーターの方々、それを志す学生の皆さんにも是非知っていただきたい。

「百聞は一見に如かず」の格言があるが、視覚に興味のある人々には、文章で示すより、映像を示した方が,理解しやすい。筆者は某美術大学で、デザイン関係の学生さんに視覚心理学を講義したことがあるが、講義するより、映像を示す方が、興味を持ってくれ、理解してもらえた経験がある。その経験が、本書を編集する動機の一つになっている。

本書は色、形、空間の章は大山が担当し、運動の章は鷲見先生に担当をお願いした。また運動は図だけでは表示できないので、DVDを添付してある。これが本書の特徴の一つでもある。DVD中の運動画像作成と編集には鈴木清重氏、五十嵐賢紘氏のご努力によるところが大きい。

本書に図と写真の引用を許可された多くの著者、作者、出版社のご厚意に深く感謝したい。

最後にはなるが、このユニークな本の企画に賛成していただき、細部の編集や、図や写真の転載許可に大変お世話になった新曜社の塩浦社長のご厚意とご努力に深謝したい。

2014年2月
著者を代表して

大山 正