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一般社団法人モチベーション・マネジメント協会 編

公認モチベーション・マネジャー資格 BASIC TEXT
――


A5判並製192頁・定価1995円

発売日 12.10.30

978-4-7885-1308-2

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「公認モチベーション・マネジャー」ベーシック資格、始まります。
モチベーション・マネジメント協会ウェブサイト

試験日 2013年3月24日
申込期間−2013年3月10日 試験会場 東京

詳細 モチベーション・マネジメント協会ウェブサイト 「試験について」



◆日本初のモチベーション資格協会公認テキスト◆

2012年4月、モチベーションを科学的に探究する国内唯一の学部を有する東京未来大学と、モチベーション・コンサルティングを日本で初めてビジネスとして成功させた株式会社リンクアンドモチベーションが協同して、モチベーション・マネジメント協会と「公認モチベーション・マネジャー資格」が発足しました。両設立団体の執筆による本書は、学術的にたしかな裏づけをもつモチベーション理論と、職務場面に理論を活かしたモチベーション・マネジメトの実践知とが融合した、これまでにない学びの書となっています。自身や組織管理にモチベーションを役立てたいと願う、すべてのビジネスパーソンへ。


お詫びとお知らせ『公認モチベーション・マネジャー資格 BASIC TEXT』 初版の以下の箇所に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。

165ページ 第1章 設問1解答例
【誤】不足要素:技能多様性
【正】物足りなさを感じている要素:仕事一貫性


165ページ 第1章 設問2解答例
【誤】「課業の一貫性」
【正】「仕事一貫性」


公認モチベーション・マネジャー資格 BASIC TEXT 目次

公認モチベーション・マネジャー資格 BASIC TEXT はじめに

ためし読み
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公認モチベーション・マネジャー資格 BASIC TEXT─目次

第1章 モチベーションとはなにか……

《理論編》
1-1 モチベーションとはなにか 
(1)モチベーションのはたらき 
(2)モチベーションをとらえる三つの手がかり 
(3)欲求 
(4)欲求階層説 
(5)X・Y理論 
1-2 組織におけるマネジメント観の変遷 
(1)「合理的経済人」観 
(2)「社会的人間」観 
(3)「自己実現人」観 
(4)「複雑人」観 
1-3 なにが満足感を高めるのか 
(1)ハーツバーグの2要因理論 
(2)ハックマンとオルダムの職務特性モデル 

《実践編》
実践の現場から 企業選びとモチベーション 
コラム 自己実現人は苦労も多い? 
ケーススタディ 

学びのチェック 
引用文献・推奨文献 

第2章 内発的モチベーション……
《理論編》
2-1 内発的モチベーションとは 
(1)内発的モチベーション 
(2)報酬がもつコントロール的側面と情報的側面 
2-2 「できる」感を育てる 
(1)期待の2様相 
(2)自己効力感を育てる要因 
(3)自己効力感の測定 
(4)その他の効力感概念 

《実践編》
実践の現場から 多種多様なモチベーションへの向き合い方 
コラム 原価ゼロの報酬 
ケーススタディ 

学びのチェック 
引用文献・推奨文献 

第3章 期待とモチベーション……
《理論編》
3-1 強化理論と行動変容 
(1)レスポンデント条件づけ 
(2)オペラント条件づけ 
(3)行動形成 
3-2 認知と行動 
(1)達成へのモチベーション 
(2)道具性期待モデル 
(3)期待とモチベーション 

《実践編》
実践の現場から モチベーションUP!の後が肝 
コラム 現場のモチベーション・マネジャー像は? 
ケーススタディ 

学びのチェック 
引用文献・推奨文献 

第4章 目標とモチベーション……
《理論編》
4-1 目標設定理論からのアプローチ 
(1)明確な目標の効果 
(2)目標受容の大切さ 
(3)プロセス評価のもつ意味 
(4)フィードバックの効果 
(5)高業績サイクルモデル 
4-2 効果的な目標設定 
(1)目標へのコミットメントを高める 
(2)目標設定のステップ 
(3)PDCAサイクルで目標を確認する 

《実践編》
実践の現場から SMARTの観点 
コラム 意義を確認することでモチベーションが高まる
ケーススタディ 

学びのチェック 
引用文献・推奨文献 

コーヒーブレイク 学びのモチベーション
 スランプからの脱出 

第5章 リーダーシップへのアプローチ……
《理論編》
5-1 リーダーシップとはなにか 
5-2 特性論からのアプローチ 
5-3 行動記述論からのアプローチ 
(1)リーダーシップ・スタイルと社会的風土 
(2)リーダー行動の2機能説 
5-4 状況適合論からのアプローチ 
(1)LPCモデル 
(2)通路−目標理論 
(3)ライフサイクル理論 
5-5 リーダーシップ理論からの示唆 

《実践編》
実践の現場から ズレた部下とのチューニング方法 
コラム リーダーが直面する葛藤 
ケーススタディ 

学びのチェック 
引用文献・推奨文献 

第6章 リーダーに求められるもの……
《理論編》
6-1 現代社会で求められるリーダーとは 
(1)変革型リーダーシップとは 
(2)変革型リーダーシップの要件 
(3)創造的な組織改革のために 
6-2 変革型リーダーシップを発揮するために 
(1)フォロワーからの信頼を得る 
(2)メンバーの欲求や願望に気づく 
(3)集団意思決定に参加させる 
(4)よき少数派となる 
6-3 変革型リーダーの実践に必要とされる気構え

《実践編》
実践の現場から リーダーの影響力の源泉 
コラム リーダーには信じる力も必要? 
ケーススタディ 

学びのチェック 
引用文献・推奨文献 

第7章 対人コミュニケーションの基本……
7-1 対人コミュニケーション・チャネルとメディア 
(1)対人コミュニケーション・チャネルの分類 
(2)コミュニケーション・メディアとは 
(3)コミュニケーション・メディアの多様化 
7-2 コミュニケーションの活用 
(1)対人コミュニケーションの機能 
(2)親密さの向上 
(3)課題解決・生産性の向上 
7-3 対人判断における錯誤 
(1)自尊心を守る 
(2)認知の節約がもたらす歪み 
7-4 コミュニケーション・トラブルの原因 

《実践編》
実践の現場から コミュニケーションにもメディアの力? 
コラム 言葉が風土をつくり出す 
ケーススタディ 

学びのチェック 
引用文献・推奨文献 

第8章 円滑なコミュニケーションの促進……
8-1 効果的なコミュニケーションのスキル 
(1)親密化をもたらす自己開示 
(2)自分の意見を効果的に伝えるアサーション 
(3)承諾を獲得する技法 
8-2 異文化間コミュニケーション 
(1)異文化を考える枠組み 
(2)カルチャー・ショック 
(3)異文化への対処と適応のために 
8-3 社会的な関係を豊かにするための方法 
(1)社会的スキルを知る 
(2)社会的スキルを向上させる取り組み 
(3)効果的なコミュニケーションをめざして 

《実践編》
実践の現場から 見えない言葉がM&Aの成否を分かつ? 
コラム 日本人はシャイなのか? 
ケーススタディ 

学びのチェック
引用文献・推奨文献 

ケーススタディ 解答・解説 
人名索引 
事項索引 

■カバー・目次装幀=はんぺんデザイン 






公認モチベーション・マネジャー資格 BASIC TEXT はじめに

モチベーション・マネジメントの時代
 仕事の場、教育の場、あるいはスポーツの場など、最近は多くの場面でモチベーション(motivation)ということばを耳にするようになりました。日本語では動機づけとよばれますが、たとえばスポーツ選手がインタビューの中でモチベーションということばをそのまま使うなど、モチベーションは一般的にも定着が進んでいます。

 モチベーションが意味するのは、目標に向かう頑張りや達成に向けての意欲、やる気、あるいは努力です。したがって、モチベーションは生活のあらゆる場面にかかわってきます。音楽や文学、絵画など、芸術の領域でも、創造へのモチベーションは不可欠です。

 心理学や経営学の中では、モチベーションに関する多くの理論や実証的研究が積み重ねられてきました。また企業・組織の場でも、働く人々のモチベーションを促進するため、理論や経験に基づくさまざまな実践、いわゆるモチベーション・マネジメントが試みられています。マネジメントは日本語では管理ですが、モチベーションを管理するということは、経営側が従業員の意欲ややる気までも一定の枠に押し込んで自由を奪い、上からコントロールするという意味では決してありません。組織に働く人々が、どうすれば自ら行動への意欲を高め、働きがいを見出すことができるか、どうすれば健康で充実した仕事生活を送ることができるか、その支援をしていくことがモチベーション・マネジメントということの意味です。

 世界の景気が減速し、各国が経済の立て直しに力を注いでいる中で、日本の企業・組織も厳しい局面に当面しています。社会全体も少し元気をなくし縮んでいるように思えます。そうした中で、どうすれば人々が前進に向けてのエネルギーを回復できるか、どうすれば仕事に向けてさらなる意欲をもち続けることができるか。モチベーションの理解と実践がいまほど求められている時代はありません。

 「公認モチベーション・マネジャー」資格とは
 モチベーションに対する企業・組織、社会からの関心の高まりを受け、学校法人三幸学園と株式会社リンクアンドモチベーションは、協同して2012年4月に一般社団法人「モチベーション・マネジメント協会」を設立しました。三幸学園の設立になる東京未来大学は、モチベーションを科学的に探究する日本で初めての学部であるモチベーション行動科学部を、2012年に開設しました。株式会社リンクアンドモチベーションは、日本で初めてモチベーション・コンサルティングをビジネスとして成功させた、東証一部上場企業です。ともに、モチベーション研究所を有し、モチベーションに対する科学的な理解と探究、モチベーション教育の実践と普及に、強い使命感と意欲をもって取り組んでいます。

 この取り組みの一つとして、モチベーション・マネジメント協会では、この度モチベーションをマネジメントする力を的確に表す指標として「公認モチベーション・マネジャー」資格制度を発足させました。この資格は本協会が認定するビジネス系の資格であり、ベーシック、アドバンスト、プロフェッショナルの3段階に分かれています(次ページの図参照)。

 本書のねらいと特色
 本書は公認モチベーション・マネジャーのベーシック資格取得を目的に用意されたテキストです。ベーシック資格は、一般ビジネスパーソンおよび就職活動をする学生の皆さんが主たる対象となります。この資格は、仕事やさまざまな活動の中で自己のモチベーションを適切にコントロールし維持することを目的としており、モチベーション全般に関係する理論や知識を身につけます。本書もこの目的に沿って構成されています。

 本書には類書にみられない大きな特色があります。それは、各章の内容が理論編と実践編からなっていることです。各章の前半では、モチベーションを理解するための基礎となる理論や知識をわかりやすく解説しています。いずれも、モチベーション・マネジャーをめざすうえで必要とされる基本的な知識ですから、よく読んでしっかりと頭に入れてください。各章後半の「実践の現場から」では、学んだ理論や知識がビジネスの現場で実際にどう活かされているか、あるいはどう活かせばよいかを解説し、理解の確認と力試しのための「ケーススタディ」を用意しています。紹介されている解説とケーススタディは、企業研修などでも採用され実践されている豊富な実例に基づくもvのです。したがって読者は、各章の前半でしっかりと知識を学び、後半では学んだ知識を現場で実践する術を身につけることができます。

 本書は、第1〜4章までがモチベーション、第5・6章がリーダーシップ、第7・8章がコミュニケーションと、大きく三つのパートから構成されています。他者を抜きにして社会は成り立たず、また集団を抜きにして社会を語ることはできません。社会の中に生きる私たちが、自己、他者、そして組織のモチベーション・マネジメントに向けて行動を起こそうとするときには、他者への影響力や影響のプロセスを理解しなければなりません。また他者へのはたらきかけにはコミュニケーションに関する理解が不可欠です。ベーシック資格ではとくに、この三つのパートをしっかり学んでもらいます。これも本書の特色の一つです。

 スタートの前に  本書が生まれる経緯を理解していただけたら、いよいよ学びのスタートです。本書は一般ビジネスパーソンおよび就職活動をめざす学生の皆さんが学びやすいよう、随所に工夫が凝らされています。理論と実践に分かれた内容もその一つですし、各章の終わりにまとめられた学びのチェック項目で、理解度を確認することが可能です。ぜひ活用してください。

 また、全編を通じて、できるだけ平易な表記をめざしました。もちろん、執筆者は全員が専門の研究者と実践指導のプロフェッショナルですから、近年の研究成果や実践に裏づけられた、中身の濃い内容となっています。しかし、本書は専門の研究書ではありませんので、読みやすさを優先して、本文中での研究の引用・出典紹介などは簡略化し、章末の引用文献リストも最低限必要なものにとどめました。その代わりに、各章に関連推奨文献を紹介しましたので、これを機会にさらに学んでみたい人は、それらの推奨文献に目を通してみてください。

 ベーシック資格の検定試験は、本書で学んだ知識をもとに毎年定期的に実施されます。検定試験の詳細は、一般社団法人モチベーション・マネジメント協会の公式サイト(htpp://www.mm-a.jp/)でご確認ください。

 資格取得をめざして、ぜひ高いモチベーションをもち、学びに励んでください。結果はきっとついてきます。

2012年9月 執筆者を代表して

東京未来大学モチベーション行動科学部 教授
東京未来大学モチベーション研究所 所長
角山 剛