二つのこころと一つの世界

心理学と脳科学の新たな視角

著者 坂野 登
ジャンル 心理学・認知科学・臨床 > 教養・読みもの
出版年月日 2012/09/09
ISBN 9784788512993
判型・ページ数 4-6・240ページ
定価 3,080円(本体2,800円+税)
在庫 在庫あり
知と情,内向と外向など,相対立し矛盾する二つのこころから成り立つように見える人間のこころ。脳科学と進化論的な適応行動の観点から見えてくる,こころの世界の両極を統一的に捉えうる視点とは。丹念な実証から新しいパラダイムを導いた一冊。
二つのこころと一つの世界─目次

プロローグ
第一章 こころは二つという考えのはじまり
    哲学上の論争 7  心理学上の論争
    問題解決へのヒントは実証によって   まとめ
第二章 性格の類型にみる二つのこころ
    こころのあり方の分類法としての性格類型論
    性格類型論の発展とその問題点
    モーズレイ性格検査にみる特性の測定の問題点   まとめ
第三章 脳モデルにみる二つのこころ
    エネルギーのシステム   入力と総合のシステム
    計画と出力のシステム   脳モデルの二つのこころ   まとめ
第四章 情動と認知を左右する二つの脳
    作話・錯読をする右半球   情動の右半球モデル
    情動のバレンス仮説   情動の接近―離脱モデル
    怒り=左前頭葉仮説   認知と情動の力動的関係について
    まとめ
第五章 知能研究にみる二つのこころ
    その歴史   二つの知能診断テストを通して
    診断テストのなかでの流動性知能と結晶性知能の位置づけ
    K―ABCおよびDN―CASの脳モデルの問題点
    流動性知能と計画性   まとめ
第六章 認知の方略にみる二つのこころ
    同じ問題でも違った解答方法があるようにみえる
    熟慮型―衝動型と場独立型―場依存型   埋没図形テストを用いた調査
    積木模様テストを用いた調査   まとめ
第七章 しぐさでわかる二つのこころ
    指組みと腕組みが測るもの   指組み腕組みで測る二つのこころ
    腕組みは前頭葉のはたらきと関係する   腕組みと創造性   まとめ
第八章 実験で作り出す二つのこころ
    ここで何を問題にしようとするのか   それぞれの半球を分けて活性化させる
    口でいうことと動作で示すことの違い   事象関連電位による検証
    まとめ
第九章 女のこころと男のこころ
    認知スタイルの男女差の調査 155  認知スタイルの調査からわかったこと
    バロン=コーエンのシステム化指数と共感指数の男女差   二つの研究の比較
    男女差についての諸研究のまとめ   まとめ

第一〇章 マインドリーディングとブレインリーディング
     こころの理論 173  脳のはたらきからみたこころの理論
     自閉症にみられる脳のあいだの結合とこころの理論   まとめ

エピローグ こころの統一をめざして

あとがき

文献と注 (8)
事項索引 (4)
人名索引 (2)
付録 脳各部位の名称 (1)

  装幀=虎尾 隆

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