揺らぐ男性のジェンダー意識

仕事・家族・介護

著者 目黒 依子
矢澤 澄子
岡本 英雄
ジャンル 社会学 > 家族・女性・ジェンダー
出版年月日 2012/07/15
ISBN 9784788512894
判型・ページ数 A5・224ページ
定価 3,850円(本体3,500円+税)
在庫 在庫あり
経済不況と雇用不安が強まるなかで都市男性の意識はどう変わってきたか? 一家のあるじ・稼ぎ手役割の揺らぎ,パートナー選択・子育て・ケアの新たな兆しとは。「おりずに頑張る」から「普通の暮らし」へシフトする20~40代男性1523人の実証分析。
揺らぐ男性のジェンダー意識――仕事・家族・介護――─目次

編者まえがき
 調査の概要/統計手法の解説

・ 雇用不安と男性性の変容

第1章
雇用不安の背景岡本英雄
 1 問題の設定
 2 雇用不安の理由
 3 キャリアの不安定化
 4 本調査に見る都市男性の就業・雇用・収入

第2章
社会変動と男性性江原由美子
 1 社会変動とジェンダー
 2 「場の相違」による「男性性の複数性」
 3 フェミニズムとのかかわりで見た「男性性の複数性」
 4 「稼ぎ手役割」の喪失と男性性

・ 男性意識の諸相

第3章
男性のジェンダー意識とパートナー関係山田昌弘
 1 ジェンダーと規範意識
 2 ジェンダー意識とパートナー関係――二つの仮説
 3 男性のジェンダー意識とパートナー関係の相関関係
 4 考 察

第4章
男性のジェンダー意識とリプロダクティブ・ライツ
目黒依子
 1 本論の目的
 2 リプロダクティブ・ライツ――問題と背景
 3 少産世代男性のジェンダー意識――リプロダクティブ・ライツとの関連
 4 リプロダクティブ・ライツへの態度
 5 まとめ

第5章
変容する男性の子ども観――子どもをもつことの意味
渡辺秀樹
 1 子どもの価値の変化
 2 多元的な子ども観――〈家の子ども〉から〈機会費用としての子ども〉へ
 3 都市男性の子ども観――本調査の結果
 4 男性の職業と子ども観

第6章
「仕事と育児」バランスをめぐる男性意識舩橋惠子
 ――どのようにパートナーと分かち合おうとしているか
 1 はじめに
 2 男性にとっての育児
 3 「仕事と育児」の夫婦間バランスに関する男性意識の5類型
 4 5類型の基本的特徴
 5 5類型の背景要因
 6 国際比較に見る5類型

第7章
男性のジェンダー意識と介護意識直井道子
 1 問題と分析枠組み
 2 3つの介護意識はどう違うか
 3 5つのジェンダー意識
 4 ジェンダー意識と介護
 5 社会的属性と介護意識
 6 共働きと介護意識
 7 結論と考察

・ 揺らぐ男性の稼ぎ手役割意識

第8章
雇用不安定化のなかの男性の稼ぎ手役割意識大槻奈巳
 1 雇用不安定化と稼ぎ手役割
 2 先行研究をめぐって
 3 雇用の不安定化,転職・離職経験と男性意識
 4 社会的成功志向と男性の稼ぎ手役割意識
 5 男性の稼ぎ手役割意識に何が影響を与えているか――複数の要因の検討
 6 考 察

第9章
夫たちの「夫婦関係に関する意識」島 直子 154
 ――妻の就労と夫の経済力が及ぼす影響
 1 はじめに
 2 先行研究の検討――男性の性別役割分業意識に影響を及ぼす要因
 3 分析方法と分析結果
 4 考察と今後の課題――夫たちの「夫婦関係に関する意識」に影響を及ぼす要因

第10章
男性の家族扶養意識とジェンダー秩序矢澤澄子 167
 1 「男性稼ぎ主モデル」と家族扶養意識
 2 先行調査の結果――女性/男性の自立と家族扶養意識
 3 男性の家族扶養意識の揺らぎ
 4 男性の家族扶養意識とジェンダー・アイデンティティ
 5 「女性の家族扶養役割」を重視する男性のジェンダー意識・ケア意識
 6 「男性=稼ぎ手」役割を重視しない男性のジェンダー意識・ケア意識
 7 「男性稼ぎ主モデル」の揺らぎとジェンダー秩序のゆくえ

付録 調査票と単純集計――都市男性の生活と意識に関する調査193

装幀 谷崎文子

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