福田恆存思想の〈かたち〉

イロニー・演戯・言葉

著者 浜崎 洋介
ジャンル 文学・エッセイ
出版年月日 2011/11/22
ISBN 9784788512634
判型・ページ数 4-6・428ページ
定価 4,290円(本体3,900円+税)
在庫 品切れ・重版未定
「保守反動」とみなされた福田恆存。その思想の一貫性と現代性を,彼のテキストを丹念に辿りながら「歩き方」の問題として甦らせた,気鋭の力作評論。「これほど見事な福田恆存論を,私は知らない。……読みながら,何度も胸が震えた」(朝日書評)と評される。

◆書評
2012年、図書新聞、新保祐司氏評
2012年1月22日、朝日新聞、中島岳志氏評
2012年3月、表現者41号、富岡幸一郎氏評
2012年4月29日、世界日報、前田嘉則氏評
2012年6月、東京人、三浦展氏評
2012年8月20日、読売新聞
2012年、Kotoba Reveiw Spring、中島岳志氏評
福田恆存 思想の〈かたち〉――目次
序 章 福田恆存と「保守」
・ 戦後史における福田恆存評価――一九八〇年代まで
・ 江藤淳からの距離――福田恆存の「保守」派批判
・ 三島由紀夫からの距離――福田恆存の二元論
・ 「国家」からの距離――福田恆存の清水幾太郎批判
・ 本書の立場――その構成・方法・課題

第一章 福田恆存と「近代」――原点としての「イロニー」
・ 戦後の出発――「政治と文学」論争を中心として
・ 保田與重郎と福田恆存――昭和初期の「心情」
・ 「横光利一と「作家の秘密」」から「嘉村礒多」へ――「芸術家」の位置
・ 「芥川龍之介論(序説)」について――「比喩」の造形
・ 「芥川龍之介・」と「道化の文学――太宰治論」――「風景」の破砕
・ 「純情」からの訣別――「芸術」に向けて

第二章 福田恆存と「芸術」――転回点としての「演戯」
・ 〈近代=小説〉の閉塞――福田恆存の課題
・ D・H・ロレンスと福田恆存(・)――『黙示録論』について
・ D・H・ロレンスと福田恆存(・)――チャタレイ裁判まで
・ 『否定の精神』から『芸術とはなにか』へ――昭和二十五年の〈飛躍〉
・ 「平和論」論争と『人間・この劇的なるもの』――「全体」とは何か
・ 「全体」から「言葉」へ――過去への視線

第三章 福田恆存と「国語」――決着点としての「言葉」
・ 「国語改革」というイデオロギー――国語国字論争まで
・ 「現代かなづかい」論争――福田恆存の金田一京助批判
・ 福田恆存と時枝誠記――「言語過程説」をめぐって
・ 『私の国語教室』と『批評家の手帖』――昭和三十四年の言語論
・ 六〇年安保闘争と福田恆存――「見とほさない」ということ
・ 「まねび」と「演戯」――小林秀雄と福田恆存の「言葉」

終 章 福田恆存という人間――総括と感想を兼ねて
・ 保守思想と福田恆存
・ 福田恆存という人間

あとがき
事項索引
人名索引
 装幀=難波園子

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