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青木義英・廣岡裕一・神田孝治 編著

観光入門
――観光の仕事・学習・研究をつなぐ


四六判180頁

定価:本体2100円+税

発売日 11.04.01

ISBN 978-4-7885-1220-7

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◆観光をめぐる仕事と学問をつなぐテキスト◆

小泉純一郎元首相による「観光立国宣言」以降、大学における観光関連学部・学科の新設が活性化し、この10年間で学生数は約10倍に増え、研究のみならず人材育成を見据えた教育にも力が注がれるようになってきました。しかし実際には、大学での学びを卒業後の進路にうまく結びつけられずに悩む学生が多いようです。本書は、そのような学生たちの切実な声に応えるべく誕生した、観光関連の仕事と学問を「1冊で見通せる」初めての教科書です。執筆陣は、JALや日本政府観光局などの実務経験者から研究者まで各分野のスペシャリスト。編者は国立大学法人でははじめて観光学部を設置した和歌山大学の教授陣。

観光入門誌 目次

観光入門 はじめに

ためし読み

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目次
目 次
はじめに
序章
I部 観光の仕事
旅行業/ホテル業/テーマパーク業/メディア業/鉄道業/航空業/クルーズ業/観光行政(国)/観光行政(地方公共団体)

II部 観光の学習
観光史/日本観光地誌/海外観光地誌/国際観光/観光言語/観光政策/観光関連法規/観光統計/観光会計/

III部 観光の研究
観光地理学/観光人類学/観光社会学/観光心理学/観光経済学/観光マーケティング論/観光経営学/観光マーケティング論/エコツーリズム論/観光まちづくり論


はじめに



 「観光学部」「観光学科」「観光コース」とは一体何を学ぶところなのでしょうか。そこでいかなる研究をするのでしょうか。卒業後はどんな仕事に就くのでしょうか。また,大学での学習や研究と,将来の仕事には,どのようなつながりがあるのでしょうか。こうした疑問に応えるのが本書の目的です。

 現在,29大学で定員約4400名もの学生が「観光」について勉強しています。2002年1月の「観光立国宣言」もあり,観光関連学部・学科の新設が活発化した結果,学生定員が10年前の約10倍にも増えました。観光が注目される現代社会において,その人材育成に力が注がれるようになったのです。

 このような状況下において,各大学でさまざまな観光教育が行なわれています。それは,観光業関連の実務的な知識の教授を中心とするものから,学術的な観光研究を志向するものまで,非常に幅広いものとなっています。こうした多様性は,観光教育の裾野の広さを反映していると言えるかもしれません。しかしながら一方で,大学で学習する知識とそこでの研究,そして実際の仕事の関係性がよく整理されていないことにもその理由があると考えます。実際,観光教育の現場では,これらのつながりを見出せないでいる学生がしばしば見受けられます。

 そこで私たちは,観光に関連する仕事,学習,そして研究について,各々の内容とつながりの概要が"1冊で見通せる"入門書を編むことを企画いたしました。

 本書は,「観光の仕事」,「観光の学習」,「観光の研究」という3つの部から成り,各部はそれぞれ9章で組み立てられています。各章では,当該分野の概要,意義,魅力などが,実例を挙げながら具体的に説明されています。また,各章のまとめ部分では,仕事についてはどのような人材が求められているのか,学習についてはなぜそれが必要であるのか,研究についてはその実践で何が身に付くのか,といったことがおもに論じられています。ここを参考にするなかで,仕事と学習と研究のつながりを理解していただけたらと考えます。さらに,各章の最後には2つの課題コーナーも設けてあります。内容をより深く理解するために,是非取り組んでください。

 本書が,みなさんの関心に応え,大学での学びと将来の夢をつなぐガイドブックの役割を果たすものとなれば,編者にとってこれ以上の喜びはありません。

編者一同