子どもの知性と大人の誤解

子どもが本当に知っていること

著者 M. シーガル
外山 紀子
ジャンル 心理学・認知科学・臨床 > 発達・教育
出版年月日 2010/03/25
ISBN 9784788511934
判型・ページ数 4-6・344ページ
定価 3,630円(本体3,300円+税)
在庫 在庫あり
幼児の認知は,これまで主張されてきた姿とは違ってずっと豊かであり,また一律に発達するものでもない。認知発達心理学のホットなテーマを軽やかな語り口で明快に説き,大人の先入見を解きほぐしてくれる本。子どもの発達に関心のあるすべての人へ。

◆書評
2010年5月3日、沖縄タイムス
2010年5月23日、京都新聞
子どもの知性と大人の誤解 目次
はじめに
日本語版への序文
第1章 子ども、見かけ、現実
現実と見かけの世界の区別について、子どもが理解していること
前概念的なのか、それとも真に概念的なのか―子どもの会話スキルと、見かけと現実の区別に関する研究
子どもの理解の何が発達するのか?作業モデル
コラム:どう見たってテロリストだ!

第2章 言語、会話、心の理論
言語
心の理論に関する推論
発達の道しるべ 聴覚障害児における心の理論
文法を超える心 心の理論の推論と、文法の関連性
心のモジュールと文化的多様性
コラム:子羊は心の理論をもつか?

第3章 天文学と地理学
素朴な知識と合成メンタルモデルは、世界のどの子どもにもあるのだろうか?
子どもが何を理解しているかについて、どう質問すればよいのだろうか?
天文学と地理学に関する子どもの理解を再検討する
まとめ子どもの天文学に関するモデルと方法論
コラム:アメリカ横断の旅

第4章 生物学、食べ物、衛生
子どもの生物学的概念における概念変化
細菌と病気の生物学的基礎に関する子どもの理解
ひとたび接触したら、その後もずっと影響する―アメリカとヒンドゥー教のインドの子どもにおける、汚染の本質と浄化の概念

第三世界の国々における生物学、食べ物、衛生に関する知識
まとめ保守的 対 非保守的概念変化
コラム:嫌悪は武器である

第5章 生と死
生物学的遺伝に関する子どもの理解
生命、死、そして死後についての概念
コラム:飛行機に詰め込まれて

第6章 数と算数
誰もが数えるのだろうか?
言語の、数からの独立性
子どもの数理解に対する異なる見方
部分・全体に関する理解分数と無限性
コラム:小国協議会

第7章 自閉症と発達障害
自閉症における数と芸術への執着
自閉症の心の理論
自閉症における言語の重要性
自閉症児の言語障害は、彼らが社会的世界に注意を向けないことを説明する手がかりとなるだろうか?
自閉症と、声と話しことばに対する注意因果経路の探索
自閉症の一貫した統合的説明に向けて
コラム:注意を払う

第8章 文化、コミュニケーション、そして子どもが理解していること
子どもの理解を判断するための適切な質問と文脈を見つける
スカラー含意と会話の理解の発達
話し手の話す文脈への注意
子どもの概念的知識と会話コンピテンスにはどんな特徴があるか
まとめ

訳者あとがき
著作権
参考書
文献

事項索引
人名索引
  装幀=難波園子

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