戻る
>

東山あかね 著

脳卒中サバイバル
──精神科医と妻の闘病日誌


四六判200頁

定価:本体1800円+税

発売日 09.11.20

ISBN 978-4-7885-1184-2

◆amazon.co.jpへ
cover

◆紀伊國屋書店Books Web へ

◆7ネットショッピングへ

◆もしあなたの家族が倒れたら……

脳卒中で夫が倒れた! 命は助かる? 後遺症は? 本書は、妻からみた夫の病、そして介護の現実を余すところなく綴った、夫婦二人三脚の闘病記です。救急車の呼び方、手術後の看病、担当者によって対応の違うリハビリ、急がされる転院、使いづらい介護保険、車椅子での外出……苦労は尽きないなか、精神的な刺激がいちばんのリハビリと著者は言い、回復のために日夜奮闘を続けます。倒れた夫とは、シャーロック・ホームズ研究家でもある精神科医小林司氏。講演や原稿執筆もできるまでになった小林氏の回復の軌跡は、脳卒中でリハビリ中の方、介護に追われる家族にとって何よりの励みとなることでしょう。

脳卒中サバイバル 目次

◆書評

2010年1月1日、クレヨンハウス通信vol.384

Loading

目次

第1章 脳出血で緊急手術
ある日突然オーバーワークの果て/食中毒? ノロウイルス?/救急車は病院を決めてから/一刻を争う手術
第2章 術後の二週間―転院とリハビリをみすえつつ 
手術は無事終了/「小林司。一七歳」/一般病室からハイケア室へ/早急にリハビリを/転院なのに「おめでとう」?
コラム 高額療養費
第3章 後遺症とのたたかい開始
ストレッチャーでの転院/言葉は出るが声にならない―構音障害/パソコンでリハビリをしたい/脳卒中と「うつ」/食欲がなく水でも嘔吐/介護保険の申請に行く/発病一ヵ月にして意識不明に/脱水が原因だった?/生きていてくれるだけでいい/夢のなかでリトアニアへ
第4章 「よいリハビリ病院」とは
病院選びのむずかしさ/J病院への転院が決まる/「ようこそおいでくださいました」の言葉に涙/期待はずれの言語療法/記憶の不思議
コラム リハビリの担当分野
第5章 看護の仕事は流れ作業?
内科病棟からリハビリ病棟へ/クールな看護師長/追い討ちをかける理学療法士/理想のケースワーカーと病棟の患者に慰められる/味気なかった作業療法・理学療法/リハビリするより寝ていたい
第6章 急性期リハビリ病棟での四ヵ月
「俺はうつ病だ」/抗うつ剤と副作用/気づかなかった味覚障害/祈りの力とパストラルケア/猫の登場/療養型病棟のある病院探し/鹿教湯病院へ下見に/「お風呂は和式がいちばんです」/変わる医療制度/若きフルーティスト・なみちゃんとの出会い/車椅子タクシーに挑戦/車椅子・ベッドからたびたび転落/動作法の開始/安堵もつかのま……
第7章 在宅療養生活に向けて
在宅介護の準備/どこでリハビリを続けるか/車椅子がいらなくなる/「身体障害者手帳」をめぐって/いよいよ退院!
コラム 介護保険の基礎知識・その1
第8章 休んでばかりはいられない
ありがたかった体験者からのアドバイス/まずは横浜の日本エスペラント大会へ/学生アルバイト募集!/在宅での日常生活/父との別れ/友人宅で演奏会とホームパーティー/「這ってでも行く!」―松本への日帰り旅行/自宅改修の契約/“人を診る”眼科医/練馬の自宅へ
第9章 一年ぶりのわが家
自家用車でのボランティア送迎サービス/感謝のコンサート/杖で歩ける!/胸が痛い/「死んでも本屋めぐりだけは止められない」/緊急入院でICUに/心臓の検査が続く/軽井沢・八ヶ岳まで足を延ばす
第10章 今度は脳梗塞!
急にふらつきが……/秋刀魚どころではない!/脳幹部分に梗塞発見/点滴だけで水もなし/入院四日目、左手足が完全に麻痺/話をするのもつらい日々/リハビリ目的で再びJ病院へ/「トイレ」の尊厳/いつかはパウロのように/内科病棟は危ない?/再発後初の介護認定/診断基準ができたばかりの“高次脳機能障害”/リハビリで籐細工/退院に向けて
コラム 介護保険の基礎知識・その2
第11章 何事も前向きに――再びの在宅介護
車椅子で運転免許更新/パスポートも十年更新!/病気後はじめての講演/エスペラント仲間と合奏を楽しむ/パソコンのキーボードはアメリカ製
第12章 車椅子で暮らしてみると 138
人の親切が身にしみる/車椅子トイレとエレベーター/久しぶりに山小屋で泊まってみる/驚くべき対応のしなの鉄道/車椅子でもかけ流しの温泉に入りたい/タクシー・バスはハードル高し/立場をかえて考えるゆとりを/雪の日のちょっといい話
第13章 納得できない医療制度・介護保険
リハビリは六ヵ月で打ち切り?/医療保険か、介護保険か/リハビリがわりに区民館でちぎり絵、体操/使いにくい介護保険/「介護する人」への支援がほしい/「食べさせる」を「食べてもらう」に/ヘルパーさんに頼めないこと/理想のヘルパーはどこに?/深刻なヘルパー不足/リハビリは人生と同じ/長嶋さんの「闘うリハビリ」/熱心になりすぎない/介護者のストレス発散三原則/「幸せでないと歌えない」
最終章> 「このベッドで死にたい」
箱根でがんばりすぎ?/「俺は今晩死ぬ」/MRI異常なし/この命だれのもの


脳卒中の現状と展望―患者になって考えたこと(精神科医 小林司)
あとがき
参考文献
■装幀 臼井新太郎
■装画 HITO