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新形信和 著 ひき裂かれた〈わたし〉
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09.9.24 978-4-7885-1181-1
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46判 272頁 定価2730円 |
◆志賀直哉から日本的自我のありかたをさぐる◆ 明治以来多くの西洋文化が日本に輸入され、日本人の精神的生活はそれまでの 伝統文化と西洋文化が入り混じったものとなりました。新しいものの見方や考 え方を取り入れることで、ものを見たり考えたりする主体=〈わたし〉の、も う一つのありかたをも同居させ、二つの〈わたし〉を持つようになったのです。 肉親の父との不和に苦しみ、キリスト教の父なる神の思想に苦悩した作家志賀 直哉の青年時代も、この二つの異質な〈わたし〉の葛藤によりひき裂かれてい たと著者は言います。大作家の精神の軌跡を追い、比較思想・比較文化論の観 点から読み解くことで、現代の私たちも抱え込んでいる特異な〈わたし〉の構 造を明らかにし、日本文化論に再考を迫ります。著者は、愛知大学教授。 ひき裂かれた〈わたし〉 目次 序 章 〈わたし〉について第一章 〈わたし〉の解体―『城の崎にて』を読む 第二章 父と子―血縁の父と父なる神とのはざまで 第三章 神経衰弱―『濁った頭』をめぐって 第四章 〈わたし〉の分裂―苦悩の本質 第五章 〈わたし〉の消滅―血縁の父と自然との和解 終 章 〈わたし〉のなりたち―父と神と自然と 参考文献 略年譜 あとがき 索 引 装幀―虎尾 隆 |