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ドン・ノーマン著/岡本明、安村通晃、伊賀聡一郎訳


インビジブルコンピュータ
――PCから情報アプライアンスへ

パソコンを隠せ、アナログ発想でいこう
――複雑さに別れを告げ、<情報アプライアンス>へ
を改題・新装にいたしました。内容は同じものです


発売日09.06.20

四六判432頁

定価:本体3300円+税

ISBN 978-4-7885-1171-2




◆ドン・ノーマン、ハイテク産業を斬る!
――ノーマンの名著が改題、装いも新た

弊社ロングセラー、ドン・ノーマンの『パソコンを隠せ、アナログ発想でいこう』を新装、改題してお届けいたします。本書は『誰のためのデザイン?』から最新著『未来のモノのデザイン』を理解するうえで、もっとも重要な作品です。ハイテク産業の生き残る道は、人間中心のデザインによる〈情報アプライアンス〉を開発できるかどうかにかかっている、という著者の指摘は、未だその輝きを失っておりません。ハイテク機器のあるべき姿を考える上で、ユーザー、メーカーを問わず必読の本です。

ノーマンのサイト

◆書評
公明新聞 2000.9.18br> 「デザインニュース」 2000.12月 小池星多氏評
2001年4月、MEMO男の部屋、長岡貞夫氏評


◆ノーマンの好評既刊書

『誰のためのデザイン?』

『テクノロジー・ウォッチング』

『人を賢くする道具』

『エモーショナル・デザイン』

『未来のモノのデザイン』

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訳者から改題版『インビジブルコンピュータ』の読者へ

「ユビキタスコンピューティング」の考え方は、ゼロックスPARCにいたマーク・ワイザーが1990年頃に提唱し、1990年代末頃から急に広がりを見せた。しかし、このユビキタスコンピューティングは、マーク・ワイザーの思いとは裏腹に、単にコンピュータをいたるところに組み込んだり、センサーネットを張り巡らすだけ、というような理解も少なくなかった。

マーク・ワイザー自身は実は「カーム(穏やかな)コンピューティング」ということを言いたかったのだ。ドナルド・ノーマンはヒューマンインタフェースの立場から、このユビキタスコンピューティングを的確に捉え、自ら Invisible Computer と題する本を1998年に出版した。これを受け我々は翻訳に取りかかり訳本を出したが、当初は『パソコンを隠せ、アナログ発想でいこう』という書名であった。しかしこれでは、物理的にパソコンを隠したり、あるいは、アナログを復活させようということだと誤解されかねない。正しくノーマンの考えを反映させるために、出版社に無理を言って、今回改めて『インビジブルコンピュータ』と改題し、刊行することになった次第である。

マーク・ワイザーのユビキタスコンピューティングの考えを人間中心の立場から理解する上でも、この本は非常に重要であり、しっかり読み直す機会となってくれればと願っている。


詳細な目次
第1章 今やっていることをみんな止めてくれないか
エジソンの誤り/なぜ一番乗りで最も優れていても、それで充分ではないのか/だけどこの製品はひどいですよ/技術的変化は簡単、社会的・文化的・組織的な変化は困難

第2章 成熟――テクノロジー中心の製品から人間中心の製品へ
テクノロジーのライフサイクルと消費者/テクノロジー中心の青年期から消費者中心の成熟期へ/顧客主導の会社への移行時期/人間中心の製品開発に向けて/人間中心の製品開発の三本柱――テクノロジー、マーケティング、ユーザー経験

第3章 情報アプライアンスに向けて
情報アプライアンス/いろいろな情報アプライアンスの例/トレードオフ/アプライアンス群はシステムである/ビジョン/情報アプライアンスの設計原理/情報アプライアンスの三つの公理

第4章 パソコンのどこが悪いのか
パソコンの第一世代と第二世代/使いたいと思っていてもコンピュータを使いたくならないのはなぜか/なぜパソコンはこんなにも複雑なのか/活動ベースのコンピューティング

第5章 魔法の妙薬はない
人月の神話/使いにくさの問題への、五つの解決法/情報アプライアンスによる解決

第6章 インフラストラクチャの力
代替可能な商品と不可能な商品という2種類の市場経済/インフラの教訓

第7章 アナログであること
世界を理解する/人間対コンピュータ/人間を機械のように扱う/世界を理解する/補い合うシステムとしての人間とコンピュータ

第8章 なぜ、すべてのものがこうも使いにくいのか
テクノロジーという両刃の剣/複雑さと難しさ/ものを使いやすくするのは何か/概念モデル/コンピュータを使いやすくする

第9章 人間中心の開発
人間中心開発を重視する/ユーザー経験に拘わる6つの専門分野/テクノロジー、マーケティング、ユーザー経験――成功のための三本柱

第10章 人間中心の開発をしたいなら組織を変えなさい
製品開発チームの構造/会社の組織構造/人間中心の開発のために企業に必要なこと/価値あるものには困難がともなう

第11章 革新テクノロジー
革新テクノロジー/革新テクノロジーとしての情報アプライアンス/なぜ企業内部から世界を見ることが難しいのか/顧客が誤っているとき/現在の顧客だけに耳を貸すな、これからの顧客の話を聞こう

第12章 情報アプライアンスの世界
情報アプライアンスのビジネスモデル/プライバシーについて/ビジョン――情報アプライアンスの世界

付録 情報アプライアンスの例
写真における情報アプライアンス革命/家庭用医療アドバイザー/天気と交通の情報表示/家庭での買い物リスト/園芸アプライアンス/知的参照ガイド/家庭財産管理アプライアンス/インターネットアプライアンス/壁や家具に埋め込む/究極のアプライアンス――衣服や体に埋め込む


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