ハーンの人と周辺

講座 小泉八雲 第Ⅰ巻

著者 平川 祐弘
牧野 陽子
ジャンル 文学・エッセイ
出版年月日 2009/08/20
ISBN 9784788511651
判型・ページ数 4-6・728ページ
定価 8,360円(本体7,600円+税)
在庫 在庫あり
ハーンは日本人が嫌いだった!?

『怪談』『知られぬ日本の面影』などの作品で知られるラフカディオ・ハーンは、日本を愛するあまり小泉八雲という名前で日本人に帰化し、日本人以上に日本人の心性を深く理解して西洋に紹介した作家として、日本人にいま根づよいなお人気があります。しかし、ハーンは日本人を愛しましたが憎みもしました。また、日本に来る前も、ギリシャ、アイルランドでの苦労の多い幼少期から、無一文でアメリカに渡っての新聞記者生活、カリブ海滞在など、苦難の遍歴を重ねてきました。本講座では、新たな事実に基づきながら、単なる親日家ではないハーン、世界文学、ポストコロニアルな作家としてのハーンを、多面的に明らかにしていきます。上巻では、おもに人物を中心に取り上げ、下巻では、作品を中心に取り上げます。
◆講座 小泉八雲Ⅰ ハーンの人と周辺――目次

序 平川祐弘

・ハーンにおけるクレオールの意味――ルイジアナ、マルティニーク、日本 平川祐弘
・西インド諸島で出会ったラフカディオ・ハーン――ハーン、ゴーガン、セガレン 恒川邦夫
・マルティニークにおけるハーン評価の変遷 ルイ・マルティネル(森田直子訳)
・小泉八雲と池田敏雄――妻に描かれた人間像 陳 艶紅
・シンシナティ時代のラフカディオ・ハーン 田中欣二
・ラフカディオ・ハーンの"To be Lady"書簡について 關田かをる
・ハーンとともに来日した画家C・D・ウェルドンについて 瀧井直子
・ヘルンとセツの結婚 池橋達雄
・ハーンとアーノルド――来日前のハーンによる諸作品を中心に 前田専学
・小泉八雲の仏教観 前田専学
・日本の仏教とハーン 村井文夫
・ハーンとフェノロサ夫妻再考村形明子
・ラフカディオ・ハーンとフェノロサ夫妻――三通の書簡を中心に 山口静一
・グリフィスから見るハーン 山下英一
・モラエスにおけるハーン 岡村多希子
・ストープスのハーン観 梅本順子
・エドマンド・ブランデンとラフカディオ・ハーン――ブランデンのハーン観を中心に 梅本順子
・ケルト精神の継承を志向し、その典型を古い日本文化に見出したハーンとイェイツ 鈴木弘
・ハーンは熊本で何を得たか 中村青史
・神戸クロニクル時代のラフカディオ・ハーン 劉 岸偉
・ハーンは浮世絵に何を見たか 高成玲子
・贔屓の引き倒しか――野口米次郎のラフカディオ・ハーン評価 堀まどか
・市河三喜・晴子夫妻とハーン――東大ハーン文庫の資料より 河島弘美
・護符蒐集とその意味 小泉凡
・雷に打たれて――フランスの一日本学者の回想 ベルナール・フランク(平川祐弘訳)
・ハーン・マニアの情報将校ボナー・フェラーズ 加藤哲郎
・ナショナリストとしてのラフカディオ・ハーン ロイ・スターズ(河島弘美訳)

資料編
・松江時代の先生 大谷正信
・熊本時代のヘルン氏 黒板勝美
・先師ハーン先生を憶ふ 厨川白村
・小泉先生(近刊の講義集を読む) 厨川白村
・ヘルン先生のこと 田村豊久
・大郊秋色 上田敏
・小泉八雲氏と旧日本 井上哲次郎
(解説・關田かをる)

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