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上野千鶴子・朴鐘碩(パクチョンソク)ほか著
崔勝久・加藤千香子 編

『日本における多文化共生とは何か』
――「在日」の経験から


08.7.18

978-4-7885-1117-0




46

256頁

定価2310円

◆「共生」を問う◆

最近、「沖縄は基地と共生してほしい」と発言して、顰蹙を買った防衛庁長官 がいました。マイノリティの差別を乗りこえるために出てきた「共生」という 概念は、いまや差別・対立の厳しい現実を見えなくする、体制に同化するとい う文脈で使われるようになったのです。本書は、七〇年代に日立就職差別闘争 を起こして勝利し、現在も川崎市を中心に、生活の場で民族差別と戦い続けて いる著者たちが、この「共生」の変質という状況のなかで、今一度、民族差別 との闘いの経験をふまえて、「多文化共生」とは何か、いかにして可能かを、 問い直したものです。そして、そのような「当事者の闘い」に、上野千鶴子が フェミニストの立場から熱烈に応答します。職場における「共生」の強制を実 感する人には他人事ではなく、自分も「当事者」であることを認識されること でしょう。

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