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佐藤成基 著

『ナショナル・アイデンティティと領土』
――――戦後ドイツの東方国境をめぐる論争


A5判438頁

定価:本体4200円+税

発売日 08.3.28

ISBN 978-4-7885-1098-2




◆国家の自己理解を読み解く◆

ナチス犯罪に比べ、ドイツが経験した戦争被害の側面は意外と知られていま せん。ドイツは第二次大戦敗戦により、ポーランドとの間で領土の四分の一を 失い、一四〇〇万人が強制的に追放され、移住過程で一五〇万人が死亡したと いわれています。歴史にねざす広大な領土の喪失は、国家のアイデンティティ を揺るがす大事件でした。この事実を受け止めるための新しいナショナル・ア イデンティティを創出しようと国論を二分する論争が続きましたが、なんとか 「放棄」へと至ります。本書はドイツ言論界の苦闘から、領土と国家の自己理 解との緊密な関係を読み解き、ナショナリズム研究に新局面を切り開く力作で す。日本の北方領土を考察した補論も必見。

    

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目 次
序 章 失われた領土
第T部 理論的・歴史的前提
第1章 ナショナル・アイデンティティの分析枠組み
第2章 東方領土問題の発生
第U部 戦争終結から東方諸条約批准まで
第3章 1945-1955 国境修正要求の形成
第4章 1955-1961 「否認」のディレンマ
第5章 1961-1969 オーデル=ナイセ線承認への動き
第6章 1969-1972 「和解」と「平和」
第V部 東方諸条約批准から現在まで
第7章 1972-1982 「和解」の継続と停滞
第8章 1982-1989 忘れられぬ領土
第9章 1989-1991 ドイツ統一と国境の最終確定
第10章 1991- 国境確定以後の東方領土問題
終 章 結論
《補 論》東方領土問題と日本