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佐藤卓己・井上義和 編

『ラーニング・アロン』
――通信教育のメディア学


A5判328頁

定価:本体3400円+税

発売日 08.3.28

ISBN 978-4-7885-1091-3



◆蛍雪時代からベネッセ、eラーニングまで◆

灯油も電気もなかったため、夏は蛍の光、冬は窓の雪で勉強して、立派な人になったという中国の故事にならった受験雑誌『蛍雪時代』を知る人も少なくなりました。いまや時代はベネッセ、ユーキャン、そしてeラーニングの時代です。この連綿とつづく、学校教育とは別に、受験・資格取得をめざす「孤独な学習」(ラーニング・アロン)は、当然ながら雑誌・講義録・ラジオ・テレビ・インターネットなどのメディアなしにはあり得ませんでした。通信教育・受験勉強の歴史、その果たした役割を、メディアとの結びつきに着目しながら、明治期から現代まで、さらには日本から欧米にまで探ったユニークな研究です。特に、メディアの文化統合機能(アンダーソン)に対して細分化機能を指摘した部分は読みごたえ十分です。


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◆書評
2008年4月20日、日本経済新聞
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目 次
はじめに―通信教育のメディア幻想を超えて
第T部 学校教育の周辺
第1章 蛍雪メディアの誕生―勉強立身熱と講義録ブーム
第2章 ジェンダーでみる通信教育―女子講義録から男女平等教育まで
第3章 「放送=通信」教育の時代―国防教育国家から生涯学習社会へ
第4章 福祉としての通信教育―勤労青年からひきこもりへ
第U部 メディア社会の教育
第5章 日本宗教と通信教育―佛教大学と創価大学の躍進
第6章 社会通信教育の変容と「改善の知」の系譜―「地方改良」から「ビジネス・キャリア」へ
第7章 螢雪時代からベネッセの時代へ―受験生的公共性の構造転換
第8章 通信教育市場の広告論―ブランド化競争のゆくえ
第V部 越境の可能性
第9章 イギリス高等教育におけるオープン大学―エリート主義とオープン性の相克
第10章 ホーム・スクールの伝統とヴァーチャル・スクールの革新―アメリカの初等中等教育における通信教育
第11章 テクノロジーは孤独な学習を可能とするか―「eラーニング」の登場とその展開