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小谷野 敦

『リアリズムの擁護』
――近現代文学論集


四六判224頁

定価:本体1900円+税

発売日 08.3.14

ISBN 978-4-7885-1090-6



◆『蒲団』は「もてない男」の小説か?◆

現代において、「自然主義・私小説・純文学」と言えば、文学の衰退の元凶、つまらなさの代名詞になった感があります。なかでも田山花袋の『蒲団』は、「もてない男」を描いた小説として、冷笑の対象でしかありません。しかし、ほんとうにそうでしょうか。この風潮に対して、小谷野敦は敢然と立ちあがり、新資料と緻密な読みに基づいて『蒲団』を再評価し、私小説、さらにはリアリズム小説の擁護を主張します。さらには返す刀で、文壇の大御所・大岡昇平批判にまでいたります。そのほか、司馬遼太郎、江戸川乱歩、谷崎潤一郎、川上弘美などを論じて、小谷野節全開です。ご期待下さい。

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◆書評
2008年4月13日、産経新聞、東郷克美氏評
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目 次
リアリズムの擁護―私小説・モデル小説
大岡昇平幻想
司馬遼太郎における女性像
恋愛と論理なき国語教育
岡田美知代と花袋「蒲団」について
偉大なる通俗作家としての乱歩
落語はなぜ凄いのか
ペニスなき身体との交歓―川上弘美『神様』
『卍』のネタ本―谷崎潤一郎補遺1
石田三成と谷崎潤一郎―谷崎潤一郎補遺2
藝術家不遇伝説
鶴田欣也先生のこと
附録 田山花袋「ある朝」/「拳銃」