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チャールズ・レマート 著/中野恵津子 訳

モハメド・アリ
――アイロニーの時代のトリックスター


四六判328頁

定価:本体3300円+税

発売日 07.7.31

ISBN 978-4-7885-1060-9



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◆ボクシング・ヒーローの思想的生涯◆

「蝶のように舞い、ハチのように刺す」華麗なスタイルで、ボクシングの常識 を覆したと言われるカシアス・クレイ。米国中南部の片田舎で育った彼が、い かにしてボクシングのチャンピオンになれたのか。なぜモハメド・アリと名前 を変えたのか。最盛期を棒に振って「徴兵拒否」をしたのはなぜか。伝説に彩 られたこの英雄の謎に著者は、実際にアリの育った町に行き、その雰囲気を実 感したり、アフリカに行って彼の共感する人々を間近に感じることで、答えよ うとします。そして見出したのは「トリックスター」という文化英雄の役割で す。彼の一見華やかな苦難の生涯を「社会思想的に」明らかにした傑作です。

◆本文紹介◆
アリに関する映画やエッセイや本は、すでにこれ以上必要かと思われるほどたくさん出ている。それでも私は、毎晩のように子供たちのベッドのわきで語られたり親たちの見るケーブルテレビのスポーツ・チャンネルで語られて崇拝の的になっているこのアイドルに、完全にのぼせ上がっているというのではないかぎり、あえて別の角度から見たものがあってもいいと考えている。もちろん、偶像視される人間が成功する現実的基盤は、その人の人生にある。しかし、そのほかにも何か、彼を誹謗中傷するものですら同意するような、少なくとも史上屈指のアスリートとしてのキャリアといった、ディティールを超えた何かがある。その何かとは、アリ現象そのもの―あまりにも世界的で永久不滅だから従来の有面人という枠にさえ入らない内省、したがって、有名人と文化とに両方との分野の見直しを促す文化的な何かがある―である。(「第1章」より)

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◆目 次◆
第1章 そもそもの始まり--GGはすべてのものをやっつける
第2章 名声とトリックと文化--蝶のように舞い、蜂のように刺す
第3章 トリックスターは世界をぶち壊す--俺はあんたが望むような人間になる必要はない
第4章 グローバル文化のアイロニー--べトコンが俺を黒んぼと呼んだことはない
第5章 闇の奥への帰還--われわれが王者だったとき
第6章 トリックスターの肉体と〈文化的な死〉--みんないつか死ぬんだ・・・だから準備しておいたほうがいい

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