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A・グッゲンビュール=クレイグ 著 山中康裕 監訳・李敏子他 訳

老愚者考
――現代の神話についての考察


四六判184頁

定価:本体2100円+税

発売日 07.6.25

ISBN 978-4-7885-1058-6

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◆老人よ、堂々と、愚かに生きよう!◆

科学技術の時代、もはや神話など遠い過去の物語だと思われています。そうでしょうか? たとえば、「老人には知恵がある」という老賢者のイメージはどうでしょう。自らそう思っている老人もたくさんいますが、それは、衰え、時代遅れとなったという不都合な真実を覆い隠す、現代に生きる有害な神話のひとつなのです。あらゆる一面的な神話は危険であること、そうした神話の本質を追究することこそが心理学の役割であることを説得力豊かに指摘し、自ら老境に入った著者が、老人よ、「何かの役に立つ」という義務から解放されて、 衰退や病や死という現実を受けいれ、あるがままに「老愚者」として生きよう、 と呼びかけます。著者は、国際的に高名なユング派心理学者。

◆本文紹介◆
グッゲンビュールは歯に衣着せずに語る。「老賢者」のイメージは、おそらく自身の衰退や人生の第三の時期の恐ろしい側面や痴呆(認知症)などへの不安に対する補償なのであり、防衛機制なのではない、と。「老賢者」はもう古い。「老愚者」からこそ、新しい道が開けるのだ。精神的身体的な衰えや、病い、死ぬことなどを受け入れている老人は、それらを拒む老人よりも知恵がある。これらを直視することのできる老人こそ知恵を凌駕する価値ある何かを手にするであろう、と結ぶのである(「解説」より)。

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◆目 次◆
第1章 「すべての人びとは平等に創られている」
第2章 すべての人は平等
第3章 神話はすべての人-個人・家族・民族-を導き、しばしば災いを引き起こす
第4章 脱神話化
第5章 革命的なテル、防衛力のあるスイス、お金で買えるスイス、ホモ・オイコノミクス、利益追求、ナルシシズム、その他の神話
第6章 一面的で不完全な神話は有害である
第7章 ゼウスに許されること、牛に許されず
第8章 有害で一面的な神話の例としての進歩神話
第9章 健全な神話は、本質的に矛盾を含んでいる
第10章 元型は見出され、象徴は生み出される
第11章 老年は死、病、衰退を意味する
第12章 老人の知恵
第13章 愚かな老人よ、長生きせよ!
結び 神話的心理学にのみ未来があります
原注/訳注/解説(山中康裕)/訳者あとがき

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