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ジェラルド・J・S・ワイルド 著/芳賀 繁 訳


交通事故はなぜなくならないか
――リスク行動の心理学


四六判352頁

定価:本体3500円+税

発売日 07.2.10

ISBN 978-4-7885-1033-3


【目 次】
第1章 はじめに
第2章 ホメオスタシスという概念
第3章 リスク行動の簡潔な理論を目指して
第4章 リスク・ホメオスタシス理論
第5章 推論とデータ
第6章 教育による介入
第7章 工学的治療?
第8章 取り締まり
第9章 実験室でのリスク・ホメオスタシス理論
第10章 個人差
第11章 安全と健康への動機づけ
第12章 さらなる展望

◆大論争を巻き起こしたリスク・ホメオスタシス理論とは?◆
 酒気帯び運転による事故がたびたび報じられています。罰則が強化され、飲酒するとクルマが運転できないような装置も開発されつつあります。しかし、実際には、そういう対策に頼るだけで交通事故を減らすことはできません。今は飲んでいないからと考えて、スピードを上げるようなことがよく起こるからです。発表されるや、交通事故撲滅への努力に水を差すものと誤解されてセンセーションを巻き起こしてきたリスク・ホメオスタシス理論ですが、本書を一読すれば、事実に裏打ちされた、人間の心理に根ざした真の対策を明確に述べていることがわかるでしょう。訳者は、リスク行動や交通心理学の第一人者で立教大学教授。

【本文紹介】
 要約すると、リスク・ホメオスタシス理論は、ある国のある時期における事故および生活習慣病による損失は、国民が受容するリスク水準をただ一つの制御変数とする閉じた回路の出力であると主張する。したがって、この苦難を軽減したいならば、その国の人びとが受容するリスク水準を引き下げる努力をしなければならない。・・・中略・・・本書で提案する謎解きの鍵は、次の概念にある。  人びとは健康・安全対策の施行に反応して行動を変えるが、その対策によって人びとが自発的に引き受けるリスク量を変えたいと思わせることができない限り、行動の危険度は変化しない。(「第1章 はじめに」より)

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