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リュック・ボルタンスキー、ローラン・テヴノー著/三浦直希 訳


『正当化の理論』
――偉大さのエコノミー


07.2.20

978-4-7885-1032-6


【目 次】
 序 章 われわれはいかにしてこの本を書いたか
第T部 正当化の命令法
 第1章 社会科学と合意の正当性
 第2章 政治哲学における合意の基礎
第U部 市民体
 第3章 政治秩序と正義のモデル
 第4章 偉大さの政治的形式
第V部 共通世界
 第5章 試練にかけられる判断
 第6章 諸世界の提示
第W部 批判
 第7章 諸世界のコンフリクトと判断の再検討
 第8章 批判一覧
第X部 批判の鎮静化
 第9章 共通善のための妥協
 第10章 妥協の形象
 第11章 相対化
 あとがき 反省の語用論へ向けて

A5判

500頁

定価6510円(税込)

◆フランス社会学の問題作◆

社会の秩序、均衡、規範を成り立たせているものは何か。社会科学のこの最も 基本的な課題を、「正当化」と「偉大さ」というユニークな概念によって追究 したものです。人々は、「正当化」と呼ばれる行為によって集合体を作り上げ ており、その際に呼び出される原理あるいは善が、ここで「偉大さ」と呼ばれ るものです。この正当化と偉大さの役割と性格、作用と構造を社会的世界のさ まざまな局面において精緻に分析することによって、社会的存在としての人間 を、けして受動的な存在ではなく、能動的な行為者、他者との共存・共生をは かる主体として研究する道を拓いた、現代フランス社会学の問題作です。

【本文紹介】
 本書を読まれる方々は、以下の頁において、自分たちが慣れ親しんだ存在に遭遇しないことに何らかの困惑を感じられるかもしれない。社会科学や、今日の社会に流通する多数の数値データによってわれわれが慣れ親しんだ、集団、社会階級、労働者、幹部、若者、女性、有権者などがまったく現れないのである。経済学が個人と呼ぶ、認識や選好の土台として用いられる特性のない人間もまるで現れない。・・・中略・・・本書は集団、個人、あるいは登場人物には乏しいが、そのかわり多数の存在で溢れている。すなわち、時には人間存在、時には事物と言う存在であり、それらが登場する際の地位〔状態〕が同時に規定されなければ、決して出現しないような存在である。われわれが後で〔状況〕と呼ぶものを構成するこれらの〈地位=人間〉と〈地位=事物〉との関係が、本書の対象である。(「序章」より)

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