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塚本瑞代


季節の美学
――身体・衣服・季節


四六判376頁

定価:本体3200円+税

06.10.25

4-7885-1022-7

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◆洞察にみちた季節=身体=衣服論◆

季節とは何でしょうか。特に日本人にとって、春夏秋冬の「四季」と表現され るように、明確なかたちをもち、あたりまえに存在するもののように思われて います。しかし、この四季も六季に分けることもできるし、四季のない国、雨 季と乾季しかない国のことなどを考えると、日本人の確固とした季節感も疑わ しくなります。本書は、季節が人間にとってもっている意味を、俳句や詩・エ ッセイなどの文学作品から思想家の文章、イラスト、絵画などを手がかりにさ ぐります。考えないときにはある(ことが感じられる)のに、いざ考えるとあ やふやになる季節、それは身体や衣服に似ているかもしれません。深い洞察に 満ちた「人間学的季節=身体=衣服論」といえましょう。

【本文紹介】
日本の美意識の核心は季節に対する感覚であった。わが国の古典となる芸術作品のほとんどすべてに、時に中心的テーマとして、時にそれを支える背景として、季節感が存在していることはとりたてて論証するまでもない事実である。そして単に芸術作品のみならず、日本人のごくありふれた日常生活にも季節感が偏在し、それを美しく彩っていることも、たとえば歳時記を見れば明らかである。この感覚は近現代の作品に至ってもなお存続している。(「第一章 季節の意味」より)

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【目 次】
はじめに
第T部 季節論
第一章 季節の意味--井上靖を中心に
第二章 季節の諸相--わたせせいぞう、俳句の季節感を中心に
第三章 季節の複層--二つの季節観の対比
第四章 季節の成立--平安朝の歌絵意匠を中心に
第五章 季節の認識--俳句における取り合わせを中心に
第六章 雲の現象学
第七章 雪の現象学
第U部 衣服論
第八章 衣服と身体
第九章 衣服と名称
あとがき