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河本英夫 著


『システム現象学
オートポイエーシスの第四領域』


四六判464頁

定価:本体4200円+税

発売日 06.6.23

ISBN 4-7885-1003-0

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◆「身体の知」の豊かさを実感◆
行為の継続をとおして自己を形成してゆくオートポイエーシスの思想は、それだけで西欧哲学の伝統から一歩も二歩も抜きんでていますが、本書で著者は、さらに新しい次元に飛び出そうとしています。「オートポイエーシスの第四領域」です。その脱出を、体験的レベルの事象を扱うのに適したシステム論と現象学を援用して行なおうというのです。身体療法、認知運動療法などに携わることで得られた新しい思考を、それにふさわしいみずみずしい文体で展開します。リハビリやスポーツのトレーニングの実例も豊富で説得的です。一読して読者は、身体を動かすこと、感じることで得られる「身体の知」の豊かさを実感されることでしょう。

◆本文紹介◆
最先端のシステムの機構を解明しようとするオートポイエーシスは、当初より現象学に近いところにいた。それはこのシステムの機構が、知ではなく行為というレベルで設定されているからである。ヴァレラもルーマンも、異なった仕方で現象学と内的な関連を図ろうとしている。本書でも、システムと現象学の内的で有効な回路を探り当てようとしている。そして数々の問題を扱うことになった。……本書全体で狙っているのは、どのようにして体験レベルの経験を形成するかであり、それにかかわる基本的な働きを「注意(アテンション))」と「気づき(アウェアネス)」に限定していることである。注意は、現実がそれとして成立する働きであり、気づきは、知るということ以上に行為の調整を担っている。いつものように哲学としても、経験科学としても、そして制作としても、果敢に踏み出していきたいと思う。(「はじめに」より)

◆書評
2006年8月、週刊読書人、加國尚志氏
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◆目 次◆
Tシステム現象学とは何か
 1自己の制作、自己の感じ取り、自己認知
 2制作的還元
U認知行為システム
 1体験的直感
 2心の作動--二重作動
 3生態行為再考
V身体システム
 1身体のメタファー
 2身体論の仮題
 3身体行為の創発
W人間再生プログラム
 1認知運動療法
 2触覚の活用
 3身体体勢と空間知覚
 4科学的方法
X情動・感情のシステム
 1感情の由来
 2哲学的意匠
 3感情はどのようなシステムか
 4遂行的記憶
Yオートポイエーシスの第四領域
 オートポイエーシスのエッセンス
 オートポイエーシスの分岐
終 章 ミケランジェロの決断