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エリザベット・バダンテール 著
夏目幸子 訳


『迷走フェミニズム』
――これでいいのか女と男


四六判216頁

定価:本体1900円+税

発売日 06.6.8

ISBN 4-7885-0996-2

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◆フェミニストの痛烈フェミニズム批判◆
フェミニズムはいま、袋小路に入った といわれています。フェミニズムに何が起こっているのか? これは、ボーヴォワール亡きあとのフランス・フェミニズムの第一人者バダンテールが、フェミニズムはどこで道を誤ったのか、その迷走と逸脱の現状を厳しく検証し、「これから」進むべき道は何かを力強く説いた本です。ここに見られる痛烈なフェミニズム批判を支えているのは、フェミニズムこそが「人類の歴史上もっとも根源的な革命」であり「必要不可欠」であるとする著者の信念であることを、炯眼の読者はけして見逃さないでしょう。

◆本文紹介◆
実はこの二十年の間、何も変わらなかっのだ。あいかわらず女性が家事の四分の三を担当しつづける現実を前に、悔しさを感じるのも当然だった・・・。・・・ しかしながら、本物の犠牲者と偽の犠牲者を混同すると、解決を急ぐべき問題を取り違える危険性がある。遺伝的に支配する側にある男性を前に、無抵抗に抑圧される女性というイメージを強調しつづければ、このような認識を共有しない若い世代の信頼を失うことは必至だ。「犠牲者化」を続けるかぎり、若い世代の女性にいつまでも犠牲者の立場と不利益しかもたらすことができない。なんとも暗い見通しで、若い女性の日常を変える力はまったくない。それどころか、男性性の告発と女性のアイデンティティの追求に躍起になるあまり、ここ数年のフェミニズムは本来の使命をないがしろにしている。性の解放から理想化された制度的な性へと逆戻りする一方、まったく疑問視されることなく母性本能の神話が復権しつつある。共和国憲法に性差を記述する動きを正当化するため、母性によって女性性を暗に定義するという立場に逆戻りしたのはまぎれもない事実だ。・・・この十五年の間に本当に進歩したのかどうか、今こそ問わねばならない。(「はじめに」より)

◆書評
2006年7月2日、熊本日日新聞、森岡正博氏評
2006年7月25日、クロワッサン
2006年8月、出版ニュース
2006年8月2日、anan
2006年9月、諸君!
2006年9月9日、図書新聞、井上たか子氏評

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◆目 次◆
1990年代という曲がり角--はじめに
1章 新・方法序説--女性はみな犠牲者?
 1混同の論理
 2思想面での困難
2章 故意の言い落とし
 1思考不可
 2女性による暴力
 3権力の濫用
3章 矛 盾--おしつけられたセクシュアリティ
 1性生活の現実
 2飼いならされたセクシュアリティという神話
 3女性のセクシュアリティのモデル
4章 退 行--「女性=母親」の復権?
 1女は男の犠牲、男は女の犠牲
 2差異の強調
 3罠
むすび
著者インタビュー
訳者あとがき


原題:FAUSSE ROUTE by Elisabeth Badinter