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アンディ・ベル 著 渡辺恒夫・小松栄一 訳


心理学エレメンタルズ
論争のなかの心理学
――どこまで科学たりうるか


四六判256頁

定価:本体2400円+税

発売日 06.5.15

ISBN 4-7885-0995-4


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◆心理学の論争とは?◆

「心は自由に考え、決定しているようにみえ るけれども、ほんとうにそうなのか」とか、「行動を決定づけるのは、環境と 遺伝のどちらか」というような、心理学をめぐる基本的な問題群を通して、 心理学の学問としての奥深い性格を明らかにします。行動主義のような非常に 割り切った科学主義的心理学も、じつはこのような論点と深く結びついている のです。通常のテキストでは味わうことのできない、心理学のおもしろさが分 かる一冊です。

◆本文紹介◆
本書のそれぞれの章は、以前の章で紹介済みの題材について描かれるという構成になっている。たとえば、第5章で心理学は科学になりえるかどうかの話が及んでいる場合には、それより前の章で基調をなしていた論争が、議論に持ち越されているのである。もしも自由意志(第2章)が錯覚であり、すべての行動や心的生活が因果関係の決定論的な連鎖の結果であるとすれば、その因果関係を確立することは科学という活動の伝統的な目標と見事に一致する。とすれば論理的に言って、心理学は「科学的」アプローチを採用すべきである。また、還元主義の問題は第3章で扱うが、そこで強調されているのは、人間をより小さな構成単位に分解してその働きを理解しようとすることが、心理学にとって有益かどうかである。このアプローチもやはり、科学という言葉がふつうに意味するものの見事な典型である。次に、心身問題の説明(第4章)が続く、ここでは、この心身問題が科学的還元主義がはらむ問題の格好の例として取り上げられる。第5章で、それまでの各章で持ち上がった問題をつなぎ合わせてみたあと、氏(生まれ)か育ちかの論争の説明(第6章)に進む。これがその次の行動主義についての章の土台を準備することになる。そしてそこで、行動主義が主張する極端な環境決定論--育ちの強調--の妥当性と有用性が検討されることになる。(「第1章 心理学の論争とは?」より)





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◆目 次◆
第1章 心理学の論争とは?
第2章 自由意志と決定論
第3章 還元主義
第4章 還元主義と心身問題
第5章 心理学は科学になりえるか
第6章 氏(生まれ)か育ちか論争
第7章 行動主義
付章 関連する重要研究
論文1/論文2/論文3
訳者あとがき
用語解説
文献/事項索引/人名索引

原題:DEBATES IN PSYCHOLOGY by Andy Bell