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牟田和恵 著


ジェンダー家族を超えて
――近現代の生/性の政治とフェミニズム


四六判272頁

定価:本体2400円+税

発売日 06.4.20

ISBN 4-7885-0982-2

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◆選びとる家族◆

著者は『戦略としての家族――近代日本の国民国家形成と女性』(新曜社)で 、現在の家族の源は近代(明治・大正期)の国民国家形成にあり、女性たちが 進んで近代的な家庭役割を演じてきたことを、鮮やかに論じてみせました。本 書ではこれを「ジェンダー家族」と名づけ、明治から現代まで、女の生と性を 固定化してきた歴史を史料によって跡づけ、血縁・性別にとらわれない、開か れた家族をグローバルな視点から展望しています。
女性の戦争協力、男女平等と天皇制(女性天皇問題)など、論争を呼ぶテーマ の掘り下げも鋭く、近年のフェミニズムのなかで注目すべき一書です。

◆本文紹介◆
私が本書でこころみたいのは、近代の国家と社会がどのような仕組みと仕掛けのもとで、ジェンダー家族をつくりあげてきたのかをしっかりと検証することだ。ここで留意すべきは、それは何も、強力な国家や狡猾なイデオローグが緻密なプロットによって、人々にそうした家族を強制し女性を抑圧してきた、というようなことではない。それどころか、むしろ国の政策や支配的な社会規範に抗して、あるいは自らの幸福と満足を求めて、女性たちが先陣を切って積極的に自らをつくりあげていったのでもある。本書ではそうした側面に焦点を当てることで、より深く、私たちにかけられたジェンダー家族の縛りを解体する方途を探りたい。(「ジェンダー・家族・女性のポリティクス」より)



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◆目 次◆
T 近代のセクシュアリティと家族
第1章 「新しい女」の政治
第2章 「良妻賢母」思想の表裏
U 女性の運動のアンビヴァレンス
第3章 フェミニズム運動再考
第4章 女性と「権力」
V ヘテロセクシズムと天皇制・男女共同参画
第5章 家族国家観とジェンダー秩序
第6章 「男女共同参画社会」の女性天皇問題とフェミニズムの悪夢
終章 ジェンダー家族を超えて
あとがき
参考文献
事項索引/人名索引