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松嶋秀明 著

関係性のなかの非行少年
――更生保護施設のエスノグラフィーから


A5判272頁

定価:本体2800円+税

発売日 05.11.05

ISBN 4-7885-0969-5

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◆心理学の新しい潮流「フィールド心理学」の挑戦◆

少年の犯罪が増えているのではないか、それはなぜか、という関心が高まって います。もちろん、その原因を探り、再発を防止することは大切ですが、この 本は、非行少年の「問題」は、彼ら、彼女ら自身の性格や生い立ち、家族にあ ると、私たち一般人だけでなく専門家までもが考えるという、非行少年を見る 私たちの「視点」に焦点をあわせて、更生保護施設でのフィールドワークをし た記録です。そこでの少年たちや指導員たちのやりとりから見えてきた,少年 たちを排除するのではない,彼らをも共に抱えていける社会への可能性とは? 犯罪・非行矯正にたずさわる人や研究者ばかりでなく、カウンセラーや福祉関 係の方々にもたいへん興味深い本です。著者は滋賀県立大学講師、臨床心理士。 『非行少年へのまなざし』(仮題)

◆本文紹介◆
本書は、いわゆる「非行少年」が更生することを援助する施設で、私が三年あまりの期間にわたって行ったフィールドワークにもとづいて書かれている。更生の現場で行われている心理学的なはたらきかけ、あるいは教育活動の実際を、具体的に、リアリティをもって、伝えていきたいと思う。・・・中略・・・私はこの問題を、もう少し別の角度から考えてみたいのだ。つまり、非行少年が内面にもつ「問題」や「病理」は何なのか、どうしたら解決できるのかというように、少年個人がもつ「問題」の存在を前提にして考えるのではなく、「私たちは、非行問題を、どうして少年個人がもつ問題としてとらえてしまうのか」というように、その前提自体を問い直してみたい。そうすることによって、非行少年への私たちの理解にどのような新たな展望が開けるのかについても示したい。(「序章 非行少年へのまなざし」より)


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◆目 次◆
序章 非行少年へのまなざし
第1章 「問題」を個人のなかに見る精神医学・心理学の視点
第2章 非行少年の更生の現場から考える方法を考える
第3章 更生保護施設でのソーシャルスキル・トレーニング
第4章 更生保護施設の職員のアカウンタビリティ
第5章 研究者である「私」の物語り的更生
第6章 「問題」を抱えていける社会に向かう心理学の視点
注/あとがき/引用文献
事項索引/人名索引


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