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G.フーバー 著
林 拓二 訳

精神病とは何か
――臨床精神医学の基本構造


A5判248頁

定価:本体3800円+税

発売日 05.10.14

ISBN 4-7885-0965-2

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◆歴史に残る大著の待望訳!◆

精神科医になるための教育において長いあいだドイツで採用されている定番のテキストに「フーバーの精神医学教科書」というものがあります。それは精神医療全般を網羅した総覧で、必読書として今では第十五版が流通しています。しかし日本では、その存在は知られながらも残念ながら邦訳に恵まれず、伝説として語られるばかりでした。――そこで満を持して成ったのが本書。改版のたびに大部となる原書から、全体の屋台骨となる「三分体系」論とフーバーの真骨頂である「内因性精神病――おもに躁鬱病と統合失調症」を選りすぐって紹介します。精神科医はもちろんのこと、精神医療に携わる関係者、さらには心理臨床の分野にも必携の教本として、息長く提供したい堂々たる名著です。


◆本文紹介◆
いかなる精神医学の体系も、今日の知的水準では、暫定的な性格をもっているにすぎない。それにもかかわらず、我々はこのような体系を、有意義に、かつ有機的に精神医学の知識を取得し、それらを整理するための基盤として必要としている。それが指針となって、多くの個々の事実を見極め、学ぶことができるのである。このような体系を作成する際には、本質的なもの、変化しないと考えられるものだけが、疾患に特徴的であるとされ変化するもの、変化し得るもの、そして、その人に特徴的なものは、疾患に特徴的であるとは見なされない。ここに「診断中心」の見方と「人間中心・患者中心」の見方との対立が生じるように見える。しかし、両方の立場は互いに排除しあうものではなく、補いあっている。医師は、精神科医もまた同様に、両方の視点のいずれを放棄することはできない。(「序章」より)


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◆目 次◆
序章 精神医学の三分体系
第一節 身体に基盤のある精神病
第二節 内因性精神病
第三節 心的資質の異常な偏倚
第四節 総括
第一章 循環病(躁うつ病・感情精神病)
第一節 内因性(循環病性)うつ病の症状学
第二節 内因性(循環病性)うつ病の治療
第三節 内因性(循環病性)躁病の症状学
第四節 混合状態
第五節 内因性(循環病性)躁病の治療
第六節 循環病の診断と鑑別診断
第七節 転帰(予後)
第八節 病因、遺伝と体質、精神的および身体的誘因
第二章 精神分裂病(総合失調症)
第一節 精神病理学的症状学
第二節 身体症状および身体精神性移行症状
第三節 亜型
第四節 診断および鑑別診断
第五節 経過と転帰
第六節 病因
第七節 治療
解説
訳者あとがき
文献/索引

原題:PSYCHIATRIE Systematischer Letrrext fur Studenten und Arzte Gerd Huber 1981 ※第三版の抄訳。

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