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成田文忠


僕もピアノが弾けたよ
――知的障害をもつ仲間と奏でる音色


四六判216頁

定価:本体1600円+税

発売日 05.7.27

ISBN 4-7885-0956-3

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◆愛と創意のお父さん奮闘記◆

「彼らには力がある。それを引き出すのは周囲の愛情です」
元サラリーマンの著者が、知的障害者のためのピアノ教室を開いて現在にいたるまでの半生を綴りました。自閉症の息子に教えたことをキッカケに少しずつ障害をもつ生徒が増えていく様子や、全員が曲を弾けるようになって音楽会を開くまでのさまざまな工夫が、生き生きとしたエピソードで語られています。「あせらず、強制しない」「頑張らせない」「生活のなかでキラリと光る時間を送ってほしい」。息子や生徒に寄り添った30年のなかから紡ぎ出された言葉は、読む人の胸にあたたかく響くでしょう。NHK「にんげんドキュメント」放映でも反響多数。

NHK「にんげんドキュメン ト」放映

●成田文忠さんの主催するピアノ教室



◆書評
2005年9月25日、読売新聞
2005年9月27日、日本経済新聞
2005年9月30日、週刊ポスト

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◆目 次◆
はじめに
第1章 小さな小さなピアノ教室
第2章 長男が自閉症と診断されて
第3章 音色を育む
第4章 小さな小さな音楽会
第5章 私と音楽
第6章 みんなの中に音楽はある
第7章 壁の向こうの宝物
あとがき


◆本文紹介◆
普通はピアノの発表会というと、シーンとした会場で「何番、…さん」と呼ばれ、上品にそつなく弾いて静かな拍手をもらう、という情景が続きますが、ドッコイこの音楽会はちょっと違います。
 弾きたくないときは弾かなくてもいいし、ステージでどんなアピールをしても構いません。注目される気恥ずかしさから、大きな紙で顔を隠してもらって弾き始める人もいれば、舞台には上がらず客席でキーボードを弾く人もいます。ピアノの前に座ったもののなかなか演奏をスタートできない生徒もいますが、お客様はニコニコと待っていて、演奏が終わるたびに会場からは大きな拍手がわき起こります。
 演奏の上手、下手ではなく、彼らが奏でる「音」に耳を傾けると、そこからは様々な思いを聞き取ることができます。なかには言葉を話さない生徒もいますが、ピアノの音色には彼らの楽しさやせつなさがストレートに映し出され、言葉以上に感情が伝わることがあります。その純粋な音は実に雄弁に聞く人に語りかけ、心に深く響く力を持っているのです。(「はじめに」より)