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コ永 恂・小岸 昭 著


インド・ユダヤ人の光と闇
――ザビエルと異端審問・離散とカースト


四六判288頁

定価:本体2500円+税

発売日 05.7.15

ISBN 4-7885-0954-7

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◆キリスト教は何をしたか◆
近代の幕開けをつげる大航海時代とザビエルらの世界布教。以後の世界に底流するキリスト教普遍主義の両義性と、それがもたらしたディアスポラ(離散したユダヤ人)の光と闇の歴史。彼らの足跡を辿る旅行記風の記述のなかに、歴史、民族、宗教をめぐるインドでの思索と発見の数々が生き生きと躍動します。『フランクフルト学派の展開』(新曜社、二〇〇二年)ほかでアドルノら二〇世紀ドイツ思想に深く沈潜してきたコ永恂氏と、ユダヤ人問題と文学とのかかわりに鋭い目を注いできたドイツ文学研究者の小岸昭氏による歴史紀行デュオ。

◆本文紹介◆
「厳格なほうへ傾いた」スペインでユダヤ人は表面上はカトリックを装いながら、心の中ではユダヤ教を信じるという二重性を自らに課していた。スペインの厳格なキリスト教普遍主義的なイデオロギーからすれば、それは許されざる曖昧さであり。異端審問所で裁かれて火炙りの刑に処せられてもいたしかたない背信行為だった。スペインのユダヤ人、あるいはもっと厳密に言えばカトリックに改宗した隠れユダヤ教徒「マラーノ」は、そうしたギリギリの曖昧さを自らに課して何百年も生き続けてきたのである。(「序」より)

◆書評
2005年11月4日、週刊読書人、坂部恵氏評
2005年11月7日、朝日新聞

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◆目 次◆
序 --「エスタード・ダ・インディア」とユダヤ人の運命(小岸昭)
第一章 インドにおけるユダヤ人の問題(徳永恂)
第二章 「インドの使徒」ザビエルとユダヤ人(小岸昭)
第三章 インド・ユダヤ人のアイデンティティ(徳永恂)
第四章 コーチンのユダヤ人街から(小岸昭)
付録 ユダヤ人離散の軌跡(徳永恂)
あとがき(徳永恂)